また、戴冠式当日、国王夫妻が行き来するバッキンガム宮殿につながる通りでは、パレードを間近で見ようと、場所取りのためにテントを張って寝泊まりする人も出ています。
テントにいる人たちは、チャールズ国王が描かれた旗を掲げたり、イギリスの国旗が描かれた帽子などを身につけたりして当日を心待ちにする様子がみられました。
市内にある土産物店では、店頭にチャールズ国王の顔写真がプリントされたマグカップや紅茶の缶がならべられているほか、展示スペースでは子どもたちが描いた国王の似顔絵などが展示され、多くの人が写真を撮っていました。 戴冠式には、国外から来る人もいてドイツから来たという学生は「国王は環境保護に取り組んできたので尊敬している。当日はできるだけ近くからパレードを見たい」と話していました。
プロジェクションマッピングでは式典のエンブレムのほか、バラやアザミなどイギリスを構成する4つの地域を象徴する植物や、国歌の歌詞などが、赤や青といった色で次々と投影されていました。 テムズ川を挟んだ対岸には記念の光景を一目見ようと多くの人が集まり、手にしたカメラで写真撮影をして楽しんでいました。 このプロジェクションマッピングは祝賀ムードを盛り上げようと7日までの毎晩、行われます。
交通事故で亡くなってから25年以上たった今もゆかりのある場所には多くのファンが訪れ、その死を惜しんでいます。 ダイアナ元皇太子妃は1981年、当時のチャールズ皇太子と結婚しウィリアム王子とハリー王子の2人の子どもをもうけましたが、1996年に離婚し、翌年にフランスのパリで交通事故のため36歳で亡くなりました。 戴冠式を2日後に控えた4日、ダイアナさんが生前暮らしていたロンドンのケンジントン宮殿には多くの人が訪れ、庭園にあるダイアナさんの銅像の写真を撮る様子がみられました。 56歳の女性は「チャールズ国王とカミラ王妃との関係を巡ってダイアナさんの人生に起きたことには、今でも気持ちをかき乱されます。でもチャールズ国王も人間なので、幸福を祈ります」と、話していました。 また、ダイアナさんの名前を店名にしている近くのカフェには、生前、本人が店を訪れた際の写真などが壁に飾られています。 男性の店員は「ダイアナさんが来たという理由で毎日多くの人が店を訪れます」と話し、変わらぬ人気の高さに驚いている様子でした。 調査会社が去年11月に行った調査では、ダイアナ元皇太子妃について「好意的な意見を持っている」と答えた人は72%に上り、その死から25年以上たっても国王夫妻を上回っています。
時計台「ビッグベン」ではプロジェクションマッピング
元妻 ダイアナ元皇太子妃 再び注目される