「フロンティアへ飛び出せ」
平成21年に行われた東京大学の文化祭「駒場祭」で、立花さんの講演を聞きに訪れた聴講者に配られたもので、そこには「人生の残り時間を意識せよ」とか「失敗は必ず起こる。それを隠さず、それに負けない強さを持て」など、合わせて13の心構えが記されています。
この中で、立花さんは大学生を社会に送り出すことについて、「実は、どうしようもない連中の巣窟みたいなのが、この一般社会なんですね。羊がおおかみの中に送り込まれるのとほとんど同じような状況に、若いナイーブな青年を送り込むことになるわけです」と語っています。 そのうえで、「基本的には、世の中のことをそんなに恐れる必要はない。自分を引っ込めていると、社会と何も交流ができなくなります。ハトのように素直な心を持った人が、社会のいろいろな人たちとコンタクトができる」と、社会に出る際の心構えを伝えていました。
立花さんは、現地に行く前に数十冊の本を読んで予習していたということで、「先入観がなく、自分がどこまで知っているか過信しないで、何でも調べようとしていました」と話していました。 そして、「先生を見ていると、知らなくちゃいけないという気持ちが湧いてきて、このままじゃいけない、やっぱりもっと勉強しなければと思いました」と、自身への影響を話していました。 齋田さんは建築関係の仕事をしていましたが、コロナ禍で仕事がほとんど無くなり、いまはIT関係の資格を取るために勉強をしています。 齋田さんは、「いままでは自分がパソコンに詳しいと思っていたんですけど、やっぱりちゃんと勉強しないと分からないことがいっぱいあるなと思います。先生の言うように苦戦の連続ですが、先生の下で20代を過ごした自負があるので、それに恥じないようにいろんなことを知っていきたいと思います」と、立花さんの姿勢や言葉を思い出しながら、決意を語っていました。
「自ら出会いを求める探索活動を」
「人生は苦戦の連続」
「知らなくちゃいけないという気持ちが湧いてきた」