大阪の
富田林警察署で
勾留されていた
男が、
弁護士と
面会したあと
接見室から
逃走した
事件で、
男が
弁護士に対し「
面会が
終わったことは
署員に
自分が
伝えるので、
そのまま帰ってほしい」という
趣旨の
話をしていたことが
関係者への
取材でわかりました。
警察は
計画的に
逃走したと
見て、
行方を
捜査しています。
強盗傷害や
窃盗の
罪で
起訴され、
性的暴行をしようとした
疑いで
再逮捕されていた
樋田淳也容疑者(30)は、
今月12
日の
夜、
接見室で
弁護士と
会ったあと、アクリル
板を
破って
逃走しました。
発生から5日目となりますが、依然として行方はわかっていません。
警察のその後の調べで、樋田容疑者が接見を終えて帰ろうとした弁護士に対し、「面会が終わったことは署員に自分が伝えるので、そのまま帰ってほしい」という趣旨の話をしていたことが関係者への取材でわかりました。
この警察署では接見室の扉を開けた時に鳴るブザーは、電池が抜かれていて使われておらず、弁護士は樋田容疑者の要望どおり、署員に伝えずに警察署を離れていて、事件が発覚したのは、およそ1時間45分後でした。
警察は接見室で1人になる時間を作り計画的に逃走したと見て、いきさつを調べています。
一方、警察は樋田容疑者がインターネットカフェなどで寝泊まりしている可能性があるとして、17日午前から府内全域の宿泊施設などを一斉に捜索するなど、17日も引き続き3000人態勢で行方を捜査しています。
宿泊施設などに情報提供求める
これまでの警察の調べで、樋田容疑者は警察署から逃走したあと、黒いミニバイクを盗んで大阪市内など広い範囲を移動している疑いがあるということです。
このため、警察は17日、府内全域の宿泊施設やインターネットカフェなど、樋田容疑者が立ち寄る可能性がある施設に出向き、情報の提供を呼びかけています。
このうち、大阪の繁華街ミナミでは、警察官が2人1組でホテルやコンビニエンスストア、それにパチンコ店などを回って、樋田容疑者がいないか確認するとともに、顔写真や特徴が記載された手配書を配って情報提供を求めていました。
ホテルの支配人の男性は「客の中に容疑者が紛れ込む可能性もあるので、不審なことがあったらすぐに警察に通報したいと思います。早くつかまってほしい」と話していました。