中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径150キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
いずれも午前3時20分ごろに鹿児島県の枕崎市で36.2メートル、奄美市笠利で29.8メートル、午前6時すぎには鹿児島県錦江町で26.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。
雨も強まり、午前8時までの1時間には鹿児島県の十島村中之島で46.5ミリの激しい雨を観測しました。
これまでの雨で、鹿児島県奄美市では土砂災害の危険性が非常に高まり、土砂災害警戒情報が発表されています。
台風は、このあとも非常に強い勢力を保ったまま九州の西の海上を北西へ進む見込みで、九州南部や奄美では22日の昼にかけて、九州北部では23日朝にかけて非常に強い風が続くおそれがあります。
23日にかけて予想される最大風速は
▽奄美地方で35メートル
▽九州南部で30メートル
▽九州北部で25メートルで
最大瞬間風速は
▽奄美地方で50メートル
▽九州南部で45メートル
▽九州北部で35メートルに達する見込みです。
海上の波の高さは
▽九州南部と奄美地方で9メートルの猛烈なしけが
▽九州北部で8メートルの大しけが続く見込みです。
台風周辺の雨雲がかかる九州南部や九州北部を中心に22日は局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
23日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽九州南部で200ミリ
▽九州北部で150ミリ
▽奄美地方で120ミリと予想されています。
その後も台風20号の影響で断続的に雨が降り、23日朝から24日朝までの24時間には九州南部と九州北部で100ミリから150ミリの雨が降ると予想されています。
気象庁は、暴風や高波のほか、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に警戒し、台風から離れた地域でも落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
鹿児島県内 2万3100戸が停電
九州電力によりますと台風19号の影響で鹿児島県内では午前6時現在、2万3100戸余りが停電しています。
停電しているのは
台風の暴風域に入っている
奄美地方の
▽奄美市が8500戸
▽喜界町が4200戸
▽龍郷町が3900戸
▽大和村が1400戸
▽十島村が500戸
▽瀬戸内町が100戸となっています。
また、種子島・屋久島地方の
▽屋久島町が1300戸
▽南種子町が1000戸
▽中種子町が100戸となっています。
このほか、
▽鹿児島市が1000戸
▽南大隅町が700戸
▽三島村が200戸
▽志布志市が100戸で停電しています。