トランプ大統領は24
日、ポンペイオ
国務長官に、
来週予定されていた
北朝鮮への
訪問を
取りやめるよう
指示し、
国務省の
当局者は
NHKの
取材に対し、
この訪問が
延期されたことを
明らかにしました。
アメリカのポンペイオ
国務長官は23
日、
記者団に対し、「
北朝鮮の
脅威を
外交で
解決することは
トランプ大統領の
最優先事項の
1つだ」と
述べ
来週、
北朝鮮を
訪問することを
明らかにしました。
ところが、一夜明けた24日、トランプ大統領はツイッターに「朝鮮半島の非核化に十分な進展が見られないので、ポンペイオ長官に訪問を中止するよう、指示した」と投稿しました。
トランプ大統領はこれまでアメリカと北朝鮮の関係をめぐるみずからの成果を繰り返し強調してきましたが、今回は北朝鮮の非核化の進め方について不満を示しました。
さらに、「アメリカと厳しい貿易交渉を行っている中国は北朝鮮の非核化のための努力をしていない」としたうえで、「ポンペイオ長官は、近い将来、貿易をめぐる米中関係が落ち着いた段階で北朝鮮を訪問することになるだろう」と投稿しました。
これについて、国務省の当局者はNHKの取材に対し、トランプ大統領が安全保障を担当するメンバーと協議した結果、今回のポンペイオ長官と北朝鮮問題を担当するビーガン特別代表の訪朝は延期されたと明らかにしました。
国務長官が公表した外国訪問の日程について大統領が翌日に取りやめを指示し、それをみずからのツイッターで公表するという異例の対応で、北朝鮮をめぐるトランプ大統領の今後の出方が注目されています。
日米外相が電話会談 緊密に連携確認
アメリカのポンペイオ国務長官の北朝鮮訪問が延期になったことを受けて、河野外務大臣は日本時間の25日早朝、訪問先のサンフランシスコでポンペイオ長官とおよそ10分間、電話で会談しました。
この中でポンペイオ長官は、来週、27日に北朝鮮を訪問する予定だったとしたうえで、トランプ大統領の意向など、延期された背景を説明して理解を求めたのに対し、河野大臣は「速やかな連絡に感謝する」と応じました。
そのうえで両氏は、引き続き北朝鮮の非核化に向けた具体的な行動を引き出すため、緊密に連携していくことを確認しました。