宮城県にある
女川原子力発電所の
1号機について
東北電力の
原田社長は27
日の
定例会見で、
廃炉も
視野に
検討を
進める考えを
初めて明らかにしました。
女川原発は
東日本大震災で
1号機から
3号機のすべてが
想定を
超える地震の
揺れや
津波に
襲われ、
設備や
機器に
大きな被害が
出て
運転が
停止したままで、
このうち2号機については、
再稼働を
目指して
原子力規制委員会の
審査を
受けています。
27日開かれた定例の記者会見で東北電力の原田宏哉社長は「2号機の審査が進み、どんな安全対策工事が必要か見極めが可能になったことから、1号機については廃炉も選択肢の一つとして具体的な検討を進めるにいたった」と述べ、廃炉も視野に検討を進める考えを初めて明らかにしました。
東北電力によりますと、1号機は運転開始から34年がたち、格納容器などの設計が古いことから、新規制基準に必要な安全対策の工事を進めるのが難しい可能性があるということです。
一方、3号機は再稼働の申請に向けて準備を進めているとしています。
福島第一原発の事故のあと、廃炉が決まった原発は合わせて6原発9基で、それぞれ安全対策に多額の費用がかかることなどが廃炉を決めた理由となっています。