30
日は、
東日本から
西日本にかけての
太平洋側を
中心に
高潮になり、
特に
東海では、
昭和34
年の「
伊勢湾台風」で
観測した
最高潮位に
匹敵する
記録的な
高潮と
なるおそれがあります。
台風の
接近と
満潮の
時間帯が
重なる30
日夜から10
月1日の
未明にかけては、
東海の
潮位は
最高で3.9
メートルに
達し、
堤防を
越えて
浸水の
被害がでる
危険性があります。
東海地方の満潮時刻は次の通りです。
三重県は、
▽熊野市で午後8時17分、
▽尾鷲港で午後8時16分、
▽鳥羽港で午後8時33分、
▽四日市港で午後8時34分です。
愛知県は、
▽名古屋港で午後8時34分、
▽常滑市の鬼崎港と半田市の衣浦港で午後8時33分、
▽蒲郡市の形原港で午後8時39分、
▽豊橋市の三河港で午後8時30分です。
静岡県は、
▽浜松市の舞阪港で午後8時26分、
▽御前崎港で午後7時57分、
▽焼津港で午後7時54分、
▽静岡市の清水港で午後8時、
▽南伊豆町の石廊崎港で午後7時50分となっています。
高潮が堤防を越える場合、海の水位全体が上昇して大量の水が流れ込み続けるため、短時間で浸水被害が広がるおそれがあります。早めの避難を心がけてください。
伊勢湾台風とは
伊勢湾台風は、昭和34年9月末に和歌山県に上陸した台風で、進路の東側にあたる伊勢湾の沿岸部で記録的な高潮が発生し、台風災害としては明治以降最悪となる5000人を超える人が犠牲となりました。
高潮は猛烈な風による吹き寄せと、気圧の低下に伴う海面の吸い上げによって発生し、愛知県や三重県沿岸部の低い土地を中心に、短時間のうちに大規模な浸水が起きました。
多くの住宅が流されたほか、当時あった貯木場から多くの木材が流れ出し被害を拡大させました。
また、広い範囲で水がはけず、浸水した地域から完全に水が引いたのはおよそ3か月後でした。
その後、伊勢湾台風と同じ程度の高潮が発生しても浸水を防げるよう防潮堤が整備されましたが、国土交通省によりますと、防潮堤の外側にも建物があり、浸水のおそれがあるということです。また、気象庁は、高潮の潮位が堤防を越えていなくても、高波と重なることで堤防を越えて浸水のおそれがあり、海岸や河口付近では厳重に警戒するよう呼びかけています。