アメリカのシカゴ
マラソンが
7日、
行われ、27
歳の
大迫傑選手が
日本男子で
初の
2時間5分台となる
2時間5分50
秒の
日本新記録を
マークして
3位に
入りました。
大迫選手はシカゴ
マラソンが
3回目のマラソンで、
序盤から
先頭集団で
レースを
進めました。
後半に
入ってペースが
上がり
集団の
人数が
減る中、
大迫選手は
粘りの
走りを
見せて38
キロ付近まで
先頭争いを
見せました。
そして日本男子で初の2時間5分台となる2時間5分50秒の日本新記録をマークして3位に入りました。これまでの日本記録はことし2月の東京マラソンで設楽悠太選手がマークした2時間6分11秒で、大迫選手はこの記録を21秒更新しました。
日本記録を更新した大迫選手には、日本実業団陸上競技連合が東京オリンピックでのメダル獲得を目標に設けた制度に基づき1億円の褒賞金が贈られます。
このほかの日本選手は藤本拓選手が2時間7分57秒で8位、鈴木洋平選手が12位、川内優輝選手が19位でした。優勝は2時間5分11秒で走ったイギリスのモハメド・ファラー選手でした。
去年初挑戦のボストンマラソンで3位
大迫傑選手は、東京都出身の27歳。長野県の佐久長聖高校では、全国高校駅伝で区間賞を獲得するなど注目を集め、早稲田大学に進学後はエースとして活躍し、全日本大学駅伝や箱根駅伝などでチームを優勝に導きました。
大学卒業後は実業団に進みましたが、3年前の3月に契約を解消してプロ選手としてアメリカに渡り、その年、5000メートルの日本記録を更新しました。おととしの日本選手権では、5000メートルと10000メートルの2種目で優勝してリオデジャネイロオリンピックに出場しました。
そして去年4月、マラソン初挑戦となったボストンマラソンでは2時間10分28秒で3位に、また去年12月の福岡国際マラソンでは当時の日本歴代5位の2時間7分19秒の好タイムで3位に入り、来年9月に予定されている東京オリンピックの代表選考レースMGC=「マラソングランドチャンピオンシップ」の出場権を獲得していました。
大迫「日本人でも優勝争いができると証明」
日本新記録をマークした大迫傑選手は「うれしい。気象条件が過酷でどうかなと思ったが、いけるぞと自分で思って落ち着いて走ることができた」と話しました。
そのうえで、40キロを過ぎたあとの走りについては「きつくなり始めていたが最後まで頑張らないといけないと思って走った。トップは取れなかったが日本人でもしっかり優勝争いができると証明できた」と胸を張っていました。