520
人が
犠牲となった
日航ジャンボ機の
墜落事故の
現場に
遺族などが
設置した
墓標の
多くが、
台風の
影響で
倒されたり、
土砂に
流されたりしたことがわかりました。
墓標は
現在、
一時的に
別の
場所に
移され、
元の
場所に
戻すめどは
立っていないということです。
昭和60
年に
日本航空の
ジャンボ機が
墜落し、520
人が
犠牲となった
群馬県上野村の
御巣鷹の
尾根には、
遺族などの
手によって
高さ60
センチほどの
木の
墓標が
数多く
設けられ、
毎年、
遺族などが
慰霊の
登山に
訪れています。
しかし、今月1日に群馬県を通過した台風24号の影響で、斜面にあったおよそ40基の墓標や花立てなどが倒木の下敷きになって倒されたり、崩れた土砂によって流されたりしたことがわかりました。
墓標は登山道を管理している地元の人や日本航空の社員たちが一時的に近くの別の場所に移しましたが、斜面は今も倒れた大量の木に覆われ、上野村によりますと墓標を元の場所に戻すめどは立っていないということです。
登山道を管理している地元の黒沢完一さんは「遺族の気持ちを思うと、どんな言葉をかけたらいいのかわかりません。自分にできる復旧作業を進めていきたいです」と話していました。