ことしのノーベル経済学賞は12日、いずれもアメリカ・スタンフォード大学のポール・ミルグロム氏とロバート・ウィルソン氏の受賞が決まりました。
ところが、大学などによりますと、スウェーデンの王立科学アカデミーは、ミルグロム氏と連絡が取れず、近くに住むウィルソン氏が妻とともにミルグロム氏の自宅を訪ねて受賞が決まったことを伝えたということです。
経済学賞の発表は、2人が住むアメリカ西部では真夜中で、大学がツイッター上で公開した防犯カメラの映像では、ウィルソン氏がインターホン越しに「ノーベル賞をとったよ!選考した人たちが連絡が取れないと言っているよ」と呼びかけ、ミルグロム氏が「ワオ!」と驚いて答える様子が映っています。
寝ていたというミルグロム氏は、その後のインタビューで「インターホンの音で目覚めて画面を見たら彼がドアをノックしていた。すごくよいニュースで驚きました」と話し、ウィルソン氏は「パジャマのまま、彼を起こしに行きました」と話しています。
大学のツイッターには、「ほほえましい」とか「これまでで最高のノックですね」といったコメントが寄せられるなど、特別な賞をめぐる珍しいいきさつが話題になっています。