神奈川県内で「
異臭がする」という
通報が
相次いでいる
問題で、
県は、14
日横須賀市内で
採取された
空気を
分析した
結果、
ガソリンなどに
含まれるイソペンタンなどの
物質が
検出されたと
発表しました。
今月12
日に
横浜市内で
採取された
空気からも
同じ物質が
検出されていて、
県は「
一定の
共通性が
見られ、
同じ
原因で
ある可能性は
否定できない」としています。
神奈川県内では、ことし6
月以降、
横須賀市や
横浜市などで
異臭がするという
通報が
相次ぎ、
県や
横浜市が
原因の
究明を
進めています。
16日は、横須賀市内で14日採取された空気の分析結果を県が発表し、ガソリンなどに含まれるイソペンタンやペンタン、それにブタンが通常の7倍から14倍の濃度で検出されたということです。
県によりますと、いずれも毒性が低い物質で濃度も高くないことから、健康に影響はないということです。
県内では、今月12日に横浜市内で採取された空気からもイソペンタンやペンタンが検出されていて、県の担当者は「一定の共通性が見られ、同じ原因である可能性は否定できない」としています。
県では15日、横須賀市内で採取された空気などを使ってさらに幅広い物質を対象とした分析を行い、原因の究明につなげたいとしています。
県の担当者は「今回、検出された物質は、ありふれたものでこれだけで原因を特定するのは難しい。消防や海上保安庁とも連携し、さらに調査を進めたい」と話していました。
黒岩知事「原因の特定急ぐ」
神奈川県内で「異臭がする」という通報が相次いでいる問題について、黒岩知事は、16日の定例会見で「原因が分からず不安を感じている方も多いと思うので、まずは原因の特定を急ぎたい。インターネット上などでは地震の前兆ではないかなどと不安をあおるようなうわさもあるが、判明したことはきちんと伝えるので、不確かな情報に惑わされないようにしてほしい」と述べました。