台風18号は
猛烈な
勢力に
発達し、
3日夜遅くから
4日の
明け方にかけて
沖縄本島地方にかなり
接近する
見込みです。
沖縄本島地方では
猛烈な
風が
吹き、
海は
猛烈なしけが
続く
見込みで、
暴風や
高波、
大雨に
厳重に
警戒し
高潮にも
警戒が
必要です。
気象庁の
観測によりますと、
台風18号は
中心の
気圧が
915ヘクトパスカル、
中心付近の
最大風速が
55メートル、
最大瞬間風速が
80メートルと
猛烈な
勢力に
発達しました。
沖縄本島地方には3日夜遅くから4日明け方にかけてかなり接近し、一部が風速25メートル以上の暴風域に入り続ける見込みです。
気象庁によりますと、最大風速で25メートル、最大瞬間風速で40メートルの暴風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、木が倒れたりすることがあります。
最大風速で35メートル、最大瞬間風速で50メートルの暴風になると、多くの木が倒れ、電柱やブロック塀も倒れるおそれがあります。
さらに、最大風速で40メートル以上、最大瞬間風速で60メートル以上の暴風になると、一部の住宅で倒壊したり、鉄骨の建物が変形したりするおそれがあります。
気象庁は暴風が吹いている中で屋外で行動するのは極めて危険だとして、外出を控え、安全を確保するよう呼びかけています。
高波に警戒
また、沖縄本島地方の海上では波の高さが11メートルの猛烈なしけが続く見込みです。
平成16年の台風23号では、高知県室戸市で高波で海岸の堤防が倒壊し、大量の海水が住宅街に流れ込み死傷者が出ました。
高波にも厳重な警戒が必要です。
大雨のおそれ
沖縄本島地方では3日夜遅くから4日の未明にかけて局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
1時間に80ミリ以上の猛烈な雨は、息苦しい圧迫感や恐怖を感じるような降り方で、こうした雨が降っている場合は、土砂災害や川の氾濫などが発生するおそれがあります。
避難の注意点
崖の近くや山の斜面など土砂災害が起きやすい場所ではすみやかに安全な場所に避難することが重要です。
一方、すでに雨が激しくなっていたり、あたりが暗くなっていたりする場合には、むやみに移動するとかえって危険なことがあります。
避難場所への移動が難しいときには、建物の2階以上に避難する「垂直避難」や、斜面からできるだけ離れた部屋に移動すると安全な場合があります。
台風や大雨のたびに水田や水路の様子を見に行って流され、亡くなる人があとをたちません。大雨の際に見回りに行くと非常に危険です。
大雨や強風が収まるまでは、水田や水路、川には近づかないようにしてください。
気圧の低下と高潮の危険性
さらに、台風が近づく地域では、気圧の低下と暴風による吹き寄せによって、沿岸では潮位が上がって高潮の危険性があります。
気圧が1ヘクトパスカル下がると、海面は吸い上げられて1センチ高くなるほか、強い風が沖合から吹くと大量の海水が吹き寄せられて潮位を押し上げるため、高潮が発生するおそれがあり警戒が必要です。