先月の
台風で
広い
範囲が
浸水し、
川の
堤防の
外側で
水や
砂が
噴き出す「パイピング」と
呼ばれる
現象が
起きたと
見られる
宮崎県延岡市では、
次の
台風18号の
接近に
備えて
緊急の
工事が
始まりました。
宮崎県延岡市北川町の
川坂地区では、
地区を
流れる
北川の
堤防近くの
水田などで
水や
砂が
噴き出した
穴が
31か所あることが、
県の
調査で
確認されています。
これらの穴は、先月下旬の台風16号の大雨で、川の水位が上昇して水圧が高まり、堤防の下に水の通り道ができて、堤防の外側で水や砂が噴き出す「パイピング」と呼ばれる現象と見られています。
今後も水や砂が噴き出すと地盤が弱まり、堤防が壊れる危険性があることから、宮崎県は、次の台風18号の接近に備えて、直径が比較的大きい6か所の穴について、1日から緊急の工事を始めました。
このうち、直径2メートル深さ1メートルの穴があいた畑では、穴を囲むように土のうを積む作業が行われていました。
県によりますと、この穴に雨水が流れ込むことで、水や砂が噴き出るのを抑えることができるということです。
工事は2日も行われる予定です。