埼玉県新座市にある
東京電力の
地下の
施設で
起きた
送電線のケーブルが
燃えた
火災を
受けて
東京電力は
13日会見を
開き、
燃えたケーブルと
同じ
設置から
35年以上がたっている
古いタイプのケーブルは
総延長で
1000キロ
以上あり、
14日にかけて
異常がないか
緊急点検を
行うことを
明らかにしました。
今回の
火災で
燃えたケーブルについて、
東京電力は
電気が
流れる
銅線の
外側に
絶縁体として、
油を
染み込ませた
紙を
何重にも
巻きつけるOFケーブルと
呼ばれる
古いタイプのもので、
絶縁体が
何らかの
理由で
損傷した
場合には
大きい
電流が
流れて
出火するおそれがあり、それが
油に
引火してほかのケーブルに
被害が
広がることが
考えられるとしています。
これについて東京電力は会見で、同じタイプのケーブルは平成24年末の時点で総延長で1416キロあり、このうち、燃えたのと同じ35年以上経過しているのは、7割以上にあたる1008キロに上っていて、中には50年以上が経過しているケーブルも40キロ分、含まれていると説明しました。
こうしたケーブルの交換について、東京電力の担当者は「OFケーブルは昭和40年代から50年代に多く設置され、その後、油を使わないケーブルへの切り替えが進められているが、東京の都市部では、道路事情などから作業時間が限られるなど、条件が整わないと進められず、少しずつ進めているのが実情だ」と話しています。そのうえで、これらのケーブルのうち、同じ27万5000ボルトの送電線は油圧や油の量から油漏れがないかを確認したり、劣化していないかを調べたりする緊急点検を実施し、14日までに終えるとしています。
また、東京電力は13日の調査で撮影した地下施設の画像を公表し、それによりますと、本来ケーブルを覆っているカバーが溶け落ちてケーブルが黒ずんでいるのが見え、火災が広がった状況がとらえられています。ただ施設内には消火作業に使った水がたまっているため、13日は火元の特定など詳しい状況は確認できなかったということで、13日夜からバキュームカーなどを使って水を抜く作業を行い、終わりしだい火元付近の状況を調べるとしています。