一連の
熊本地震で、
2回目の
震度7の
揺れを
観測した
地震から
半年となったきょう、
大学生3人が
亡くなった
熊本県南阿蘇村では
学生たちが
慰霊祭を
開き、
仲間の
死を
悼みました。
南阿蘇村では
4月16日の
地震で、
東海大学農学部の
学生3人が
自宅アパートの
下敷きになって
亡くなりました。
慰霊祭は、3人の友人だった大学生たちがアパートがあった近くで開き、地元の住民を含むおよそ180人が参列して、3人の死を悼むために設けられた竹の灯ろうの前で静かに手を合わせました。
その1人、東海大学農学部の3年生、鷲頭朋之さんは、倒壊したアパートからおよそ4時間後に救助されましたが、サークルの後輩で親友だった大野睦さんが亡くなりました。鷲頭さんは、大学の授業が再開され日常の生活が戻ってくることに罪悪感を感じた時期もあったということですが、今は亡くなった親友に元気に過ごしていることを報告することが、供養になると考えるようになり参列したということです。
鷲頭さんは「半年がたっても大野君を失った悲しみが消えることはありませんが、自分が前に進むことで、彼が過ごせなかった時間の分も生きていきたい」と話していました。