東京都の
小池知事は、
18日、
IOC=
国際オリンピック
委員会のバッハ
会長と
会談し、
東京オリンピック・パラリンピックの
大会のコストを
全体として
削減する
必要性を
説明し、
競技会場の
見直しの
議論への
弾みにしたい
考えです。
東京都の
小池知事は、
日本を
訪れる
IOC=
国際オリンピック
委員会のバッハ
会長やコーツ
副会長、それに
JOC=
日本オリンピック
委員会の
竹田会長と
18日午後、
都庁で
会談することにしています。
この中で小池知事は、先月、都の調査チームが東京大会の開催費用が3兆円を超えるとした独自の推計を示したことなどを踏まえ、大会コストを全体として削減する必要性を説明することにしています。そのうえで、調査チームが提案した、3つの競技会場の大幅な見直しをめぐって、焦点となっているボート・カヌーを含め、個別の議論は行わない方針で、先の記者会見では「バッハ会長はIOC全体の会長なので、1つ1つの会場がどうこうという話にはならない」と述べています。
一方で、海外の都市が開催に向け名乗りを上げながら巨額の費用などが負担となり相次いで断念している現状を踏まえ、バッハ会長が2年前、コスト削減などを理由に開催都市以外で競技を行うことを認める改革案「アジェンダ2020」をまとめたことを小池知事は重視しています。このため18日の会談では、オリンピック・パラリンピックを東京大会以降も維持させるためにはコスト削減が欠かせないとして理解を求めた上で、競技会場の見直しの議論への弾みにしたい考えです。