福岡市交通局によりますと、
市営地下鉄七隈線の
工事では、これまでに
2回、
道路が
陥没する
事故が
起こっています。
開業前の
平成12年6月には
福岡市中央区薬院で
地表から
地盤の
掘削工事を
行っていたところ、
周辺の
道路が
長さおよそ
10メートル
幅5メートル、
深さ
8メートルにわたって
陥没しました。
また、おととし10月には福岡市博多区祗園町で地下の掘削工事を行っていたところ、その上の道路が長さおよそ4メートル、幅3.5メートルにわたって陥没しました。福岡市交通局はおととしの事故のあと、調査委員会を立ち上げて工法の安全性を確認するなど、再発防止に向けた対策を行っていました。
九州運輸局長「再び事故 大変遺憾」
今回の陥没事故について、国土交通省九州運輸局の佐々木良局長は8日午後、停電が続く福岡市博多区の合同庁舎で記者会見し、「これまでに2度、同様の陥没事故があり、2度目では、文書で厳重に警告する行政指導を行ったにも関わらず、前回の事故から2年たって再び事故が発生したことは大変遺憾だと思っている」と述べました。そのうえで「原因調査の進み具合を勘案しながら、行政指導やヒアリングなどの監査を検討していきたい」と述べました。