相模原市の
知的障害者施設で
起きた
殺傷事件を
受けて、
神奈川県の
黒岩知事が
塩崎厚生労働大臣と
会談し、
4年後を
目指して
建て替えを
進める
施設の
整備費用に対する
財政支援を
求めました。ことし
7月、
相模原市緑区の
知的障害者の
入所施設「
津久井やまゆり
園」で
入所者が
刃物で
刺され、
19人が
死亡、
27人が
重軽傷を
負った
事件で、
施設の
設置者である
神奈川県は、
4年後の
平成32年度中の
完成を
目指して
施設を
建て替えることを
決めています。
こうした中、神奈川県の黒岩知事が11日午後、厚生労働省を訪れ、塩崎厚生労働大臣と会談しました。この中で黒岩知事は、現場の建物をそのまま使った場合には、利用者や職員が事件の記憶にとらわれてしまうなどとして、建て替えの必要性を伝え、60億円から80億円とされている整備費用に対する財政支援を求めました。
これに対して塩崎大臣は「現在の制度では国が補助する仕組みはないが、重大な事件なので、要望はしっかりと受け止めたい」と述べました。
会談のあと、黒岩知事は記者団に対し「県と一緒に施設の再生に向けて取り組むことを理解してもらえたと思う」と述べました。