首都直下地震を
想定した
帰宅困難者への
対応訓練が
東京・
豊島区の
池袋駅周辺で
行われ、
区の
職員などが
一時滞在できる
施設まで
誘導する
手順などを
確認しました。この
訓練は、
東京湾北部を
震源とする
震度6強の
地震が
発生したという
想定で
行われ、
駅周辺に
勤めている
人などおよそ
750人が
参加しました。
訓練では、豊島区と協定を結んでいる流通業者が物資の集積場所に指定されている駅近くの公園に水や食料などを運び、区の職員が配布の準備をしました。また、駅前では帰宅困難になった人たちをホテルなどの一時滞在施設に振り分け、一人一人に施設の名前と地図が書かれた紙を配って誘導する独自の試みも行われました。参加した人たちは、受け取った紙の地図を見ながらホテルなどに向かっていました。
豊島区によりますと、首都直下地震が起きた場合、池袋駅周辺では5万3000人の帰宅困難者が出ると想定されていますが、今、確保できている一時滞在施設は1万人分ほどで、今後、受け入れ施設をどう増やしていくかが課題となっています。
訓練に参加した埼玉県白岡市の男性は「歩いて帰るのは難しいのでいざという時に雨風をしのげる場所を増やしてほしい」と話していました。豊島区防災危機管理課の長澤義彦課長補佐は「訓練を検証し、池袋駅周辺に滞在している人たちの安心が確保できるよう努めたい」と話していました。