ことし
8月の
台風10号で、
住宅の
被害が
相次いだ
岩手県岩泉町では、
今もおよそ
70人が
避難所での
生活を
強いられています。
災害から
3か月がたち、
仮設住宅の
整備が
進められるなか、
住民の
生活再建が
課題の
一つになっています。
岩手県岩泉町では、ことし
8月の
台風10号による
大雨で、
全壊や
大規模な
半壊とされた
住宅が
合わせて
677棟に
上り、
今もおよそ
70人が
避難所での
不自由な
生活を
強いられています。
町は、およそ170戸の仮設住宅の整備を進めているほか、東日本大震災の際に建設した小本地区の仮設住宅の再利用も行っています。町によりますと、すでに42戸が完成し、29日までに合わせて77世帯が入居したということです。
このうち、先月末に小本地区の仮設住宅に入居した千葉百合子さん(67)は、町が用意したエアコンやこたつがあるものの、朝晩冷え込むため、居間の窓際に段ボールのついたてを置いて、冷たい空気を遮る工夫をしています。また、床にも段ボールを敷いて底冷えの対策をしています。
千葉さんは「この3か月はあっという間でした。今のところは寒さをしのげていますが、これから次第に不安なことが出てくると思います」と話していました。