安倍総理大臣と
ロシアの
プーチン大統領の
日ロ
首脳会談は、
安倍総理大臣の
地元、
山口県長門市で
午後6時すぎから
始まり、
現在も
続いています。
安倍総理大臣は
北方領土問題の
進展を
目指し、
北方四島での
共同経済活動や
人の
自由な
往来などについて
突っ込んだ
議論を
行っているものと
見られ、
具体的な
合意点を
導き出せるかが
焦点です。
安倍総理大臣とロシアのプーチン
大統領の
日ロ
首脳会談は、
安倍総理大臣の
地元、
山口県長門市の
温泉旅館で
15日午後4時ごろから
始まる
予定でしたが、プーチン
大統領の
到着が
遅れたため、
予定よりおよそ
2時間遅れて
午後6時すぎから
始まり、
現在も
続いています。
会談の冒頭、安倍総理大臣は「大統領としての11年ぶりの訪日を私の故郷である長門市でお迎えできて本当に嬉しく思います。美しい自然の中で、地元のおいしいものも楽しんでいただきたい。夜は、温泉にゆっくりつかっていただきたい。ここの温泉は疲れが取れる。これから行う首脳会談の疲れが温泉につかることによって完全に取れることはお約束する」と述べました。
これに対して、プーチン大統領は「ご招待いただきまして誠にありがとうございます。特に、今回、安倍総理大臣の故郷を訪れることを大変うれしく思っている。定期的に会談が行われており、つい最近はペルーでお会いした。安倍総理大臣の尽力でロシアと日本との関係が前進している。また、本日とあす行われる会談は日ロ関係の前進に大きく貢献すると期待している」と述べました。
また、プーチン大統領は「この地域で有名な温泉を訪れる機会を与えていただき誠にありがとうございます。疲れが取れるということだが、いちばんよいのは、疲れないことだ」と述べ、笑いを誘っていました。
安倍総理大臣とプーチン大統領の首脳会談は、第1次安倍内閣を含めると16回目で、ことしは4回目となります。安倍総理大臣は、ことし5月、ロシア南部の保養地ソチでの首脳会談で、戦後70年余り進展が見られなかった北方領土交渉を進展させるため、北方四島の将来を両国でどのように描いていくかを優先して話し合う「新しい発想のアプローチ」を提案し、プーチン大統領もこれを受け入れました。
今回の首脳会談では、この提案に沿って、四島の帰属の問題を脇に置き、まずは北方四島での共同経済活動や人の自由な往来の実現に向けて議論が行われているものと見られます。ただ、事前の政府間の調整では、共同経済活動について、ロシア側が、自国の法律に基づいて行うよう求めていたのに対し、日本側は、北方四島でロシアの主権を認めることになるなどとして慎重な姿勢を示していて、意見の隔たりは埋まっていません。
このため、安倍総理大臣は、岸田外務大臣や世耕・ロシア経済分野協力担当大臣らも出席する少人数の会談に続き、通訳だけに同席を許した会談で、突っ込んだ議論を行いたいとしていて、具体的な合意点を導き出せるかどうかが焦点です。