Báo tiếng Nhật: 円相場１１７円台に値下がり円安の影響は？

１いち５ご日にちの東京とうきょう外国がいこく為替かわせ市場しじょうは、アメリカの中央ちゅうおう銀行ぎんこうにあたるＦＲＢえふあ-るび-＝連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かいが追加ついかの利上りあげを決きめたことなどから、金利きんりの高たかいドルを買かって円えんを売うる動うごきが強つよまり、円えん相場そうばは、およそ１いち０ぜろか月かげつぶりの水準すいじゅんまで値下ねさがりしました。午後ごご５ご時じ時点じてんの円えん相場そうばは、１いち４よん日にちと比くらべて２に円えん６ろく４よん銭せん、円えん安やすドル高だかの１いちドル＝１いち１いち７なな円えん６ろく２に銭せん～６ろく６ろく銭せんでした。

またユーロに対にたいしては、１いち４よん日にちと比くらべて９きゅう２に銭せん、円えん安やすユーロ高だかの１いちユーロ＝１いち２に３さん円えん３さん６ろく銭せん～４よん０ぜろ銭せんでした。

ユーロはドルに対にたいしては、１いちユーロ＝１いち．０ぜろ４よん８はち６ろく～９きゅう０ぜろドルでした。

市場しじょう関係かんけい者しゃは「今後こんご、ＦＲＢえふあ-るび-の利上りあげペースが速はやまるのではないかという見方みかたが広ひろがり、高たかい利回りまわりが期待きたいできるドルを買かう動うごきが続つづいた。市場しじょうでは、トランプ次期じき大統領だいとうりょうの政策せいさくに対にたいする期待きたい感かんなどもあり当面とうめんは、円えん安やすの傾向けいこうが続つづくのではないかという見方みかたが多おおい」と話はなしています。

スーパーは値上ねあげも検討けんとう

愛知あいち県けんの食品しょくひんスーパーからは、今後こんご、一段いちだんと円えん安やすが進すすめば、輸入ゆにゅうの原材料げんざいりょうを使つかった一部いちぶの商品しょうひんについては値上ねあげを検討けんとうせざるをえないと心配しんぱいしています。

愛知あいち県けん稲沢いなざわ市しにある食品しょくひんスーパーでは、さらに円えん安やすが進すすめば、輸入ゆにゅうの小麦こむぎや大豆だいずを使つかったパンや豆腐とうふ、それに海外かいがい産さんのサーモンの刺身さしみなどの仕入れ値しいれねが上あがるのではないかと懸念けねんしていて、値上ねあげも検討けんとうせざるをえないとしています。

一方いっぽうで、輸入ゆにゅうの小麦こむぎや大豆だいずを原材料げんざいりょうとするものでも、「みそ」や「しょうゆ」などの日ひ用品ようひんは、ほかの店みせとの販売はんばい競争きょうそうが激はげしいため、できるだけ価格かかくは据え置すえおきたい考かんがえです。

スーパーの運営うんえい会社かいしゃの山田やまだ博ひろし比ひ古こ副ふく会長かいちょうは「客きゃくが離はなれてしまうので値上ねあげできない商品しょうひんも多おおく、仕入しいれ価格かかくが上昇じょうしょうすれば経営けいえいにとっては痛手いたでです」と話はなしていました。

買い物かいもの客きゃくからは「年金ねんきん暮くらしなので、日にち用品ようひんが値上ねあげされるととても苦くるしいです」とか「値上ねあげされても食費しょくひは削けずりにくいので、ほかのところで節約せつやくします」といった声こえが聞きかれました。

家庭かてい用品ようひんメーカーも懸念けねん

外国がいこく為替かわせ市場しじょうで円えん安やすが進すすんでいることについて和歌山わかやま県けんの家庭かてい用品ようひんメーカーは、輸入ゆにゅうの割合わりあいが高たかい原材料げんざいりょうの調達ちょうたつコストが上あがるとして先行さきゆきを懸念けねんしています。和歌山わかやま県けん海南かいなん市しには、キッチンやトイレなどで使つかう家庭かてい用品ようひんを扱あつかうメーカーがおよそ６ろく０ぜろ社しゃあり、円えん安やすが進すすむことを懸念けねんする声こえが上あがっています。

このうち、スポンジを１いち日にちおよそ５ご０ぜろ万まん個こ生産せいさんして、国内こくない向むけに出荷しゅっかしている会社かいしゃではポリウレタンなど原材料げんざいりょうのうち４よん割わりほどをドイツなどから輸入ゆにゅうしています。このため、円えん安やすがさらに進すすむと原材料げんざいりょうの調達ちょうたつコストが上あがり、経営けいえいが圧迫あっぱくされるのではないかと心配しんぱいしています。

家庭かてい用品ようひんメーカー「ワコー」の石田いしだ侃ただし社長しゃちょうは「これまでも為替かわせ相場そうばの振ふれが経営けいえいに大おおきく影響えいきょうしてきたが、来年らいねんはさらに厳きびしい状況じょうきょうになってくると思おもう。すぐに価格かかく転嫁てんかするのは難むずかしいので、可能かのうな限かぎり堪え忍たえしのぶしかない」と話はなしていました。

中小ちゅうしょう企業きぎょうコスト上昇じょうしょうを懸念けねん

円えん安やすが進すすんでいることについて、中小ちゅうしょう企業きぎょうからは電気でんき料金りょうきんなどのコストが上あがることによる経営けいえいへの影響えいきょうを懸念けねんする声こえが聞きかれました。

愛知あいち県けん大府おおぶ市しにある自動車じどうしゃ部品ぶひんメーカーは、従業じゅうぎょう員いんおよそ４よん０ぜろ０ぜろ人にんで自動車じどうしゃの座席ざせきの部品ぶひんを製造せいぞうしていますが、中小ちゅうしょう企業きぎょうにとって円えん安やすはマイナス面めんのほうが大おおきいと話はなしています。

千代田ちよだ工業こうぎょうの野村のむら隆たかし社長しゃちょうは「円えん安やすで大手おおてメーカーは利益りえきを上あげるが、その恩恵おんけいは下請したうけメーカーには降おりてこない。円えん安やすが進すすむと電気でんき代だいやガス代だいなどが上あがり部品ぶひんの製造せいぞうコストが増ふえるため、逆ぎゃくに、経営けいえいが厳きびしくなると覚悟かくごしている」と話はなしています。

ガソリンや灯油とうゆさらに値上ねあがりも

石油せきゆ元売もとうり各社かくしゃでつくる石油せきゆ連盟れんめいの木村きむら康やすし会長かいちょうは定例ていれい会見かいけんで、円えん安やすが進すすんでいることについて、「ＯＰＥＣおぺっく＝石油せきゆ輸出ゆしゅつ国こく機構きこうの減産げんさん合意ごういによる原油げんゆ価格かかくの上昇じょうしょうに円えん安やすが重かさなる形かたちで、ガソリンや灯油とうゆのコストが上昇じょうしょうする要因よういんになる」と述のべて、今後こんご、一段いちだんと円えん安やすが進すすめば、ガソリンや灯油とうゆがさらに値上ねあがりすることは避さけられないという見方みかたを示しめしました。

そのうえで木村きむら会長かいちょうは日本にっぽん経済けいざいに与あたえる影響えいきょうについて「これまでは、原油げんゆ価格かかくの下落げらくがデフレの要因よういんだったので、この水準すいじゅんの値上ねあがりであれば、緩ゆるやかな物価ぶっかの上昇じょうしょうにつながり日本にっぽんの経済けいざい全体ぜんたいにはプラスになると思おもう」と述のべました。

マツダ社長しゃちょう「変動へんどう幅はばが大おおきくなっているだけ」

国内こくないで生産せいさんした自動車じどうしゃの８はち割わり程度ていどを輸出ゆしゅつするマツダの小しょう飼雅道まさみち社長しゃちょうは、円えん安やすが進すすんだことについて、「為替かわせの変動へんどう幅はばが大おおきくなっているだけだと思おもったほうがよい。円えん高だかに耐たえられる生産せいさん体制たいせいを構築こうちくするという戦略せんりゃくを変かえるつもりはない」と述のべました。