安倍あべ首相しゅしょう 四よん島とうで共同きょうどう経済けいざい活動かつどうへ 平和へいわ条約じょうやく締結ていけつへ重要じゅうような一いち歩ほ

また、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、北方ほっぽう四よん島とうでの共同きょうどう経済けいざい活動かつどうについて、「未来みらい志向しこうの発想はっそうが必要ひつようだ。新あらたなアプローチに基もとづき、今回こんかい、四よん島とうで共同きょうどう経済けいざい活動かつどうを行おこなうための特別とくべつな制度せいどについて、交渉こうしょうを開始かいしすることで合意ごういした」と述のべました。そして、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「この共同きょうどう経済けいざい活動かつどうは、日にちロ両国りょうこくの平和へいわ条約じょうやくに関にかんする立場たちばを害がいさないという共通きょうつう認識にんしきのもとに進すすめられるもので、日にちロ両国りょうこくにのみ創設そうせつされるものだ。平和へいわ条約じょうやく締結ていけつに向むけた重要じゅうような一いち歩ほであり、この認識にんしきでもウラジーミルと私わたしは完全かんぜんに一致いっちした」と述のべました。

さらに、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「日本にっぽんの北方ほっぽう領土りょうどについての原則げんそく的てきな立場たちばは全まったく変かわらない。しかし、過去かこにばかりとらわれるのではなく、北方ほっぽう四よん島とうの未来みらい像ぞうを描えがき、その中なかから解決かいけつ策さくを見みいだしていく『新あたらしいアプローチ』こそが最終さいしゅう的てきな結果けっかに続つづく道みちであると確信かくしんしている」と述のべました。

安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、北方ほっぽう領土りょうど問題もんだいを含ふくむ平和へいわ条約じょうやく交渉こうしょうについて、「戦後せんご７なな１いち年ねんを経へてもなお、日本にっぽんとロシアの間まには、平和へいわ条約じょうやくがないこの異常いじょうな状態じょうたいに、私わたしたちの世代せだいで、終止符しゅうしふを打うたなければならない。その強つよい決意けついを私わたしとウラジーミルは確認かくにんし、そのことを声明せいめいの中なかに明記めいきした」と述のべました。

そのうえで、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、「領土りょうど問題もんだいについて、私わたしはこれまでの日本にっぽんの立場たちばの正ただしさを確信かくしんしている。ウラジーミルも、ロシアの立場たちばの正ただしさを確信かくしんしているにちがいない。しかし、互たがいにそれぞれの正義せいぎを何なん度ど主張しゅちょうしあっても、このままではこの問題もんだいを解決かいけつすることはできない」と述のべました。

そして、「次つぎの世代せだいの若者わかものたちに、日本にっぽんとロシアの新あらたな時代じだいを切り開きりひらくために努力どりょくを積み重つみかさねなければならない。日本人にっぽんじんとロシア人じんが共存きょうぞんし、互たがいにウィンウィンの関係かんけいを築きずくことができる北方ほっぽう四よん島とうの未来みらい像ぞうを描えがき、その中なかから解決かいけつ策さくを探し出さがしだすという発想はっそうが必要ひつようだ」と強調きょうちょうしました。

元もと島民とうみんは

択捉えとろふ島とうの元もと島民とうみんで、北海道ほっかいどう根室ねむろ市しの鈴木すずき咲子さきこさん（７なな８はち）は、自宅じたくのテレビで共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんを見守みまもりました。

鈴木すずきさんは、「難むずかしい問題もんだいと思おもっていましたが領土りょうど問題もんだいで前進ぜんしんがなかったことには少すこしがっかりしています。しかし、元もと島民とうみんが四よん島とうに行いきやすくなることはうれしいし、前進ぜんしんだと思おもいます。日にちロ関係かんけいは少すこし動うごき始はじめたように感かんじるので、あとは立ち止たちどまらないで前まえに進すすんでほしい。希望きぼうは捨すてていません」と話はなしました。

歯舞はぼまい群島ぐんとうの志発島しぼつとう出身しゅっしんで北海道ほっかいどう根室ねむろ市しの木村きむら芳勝よしかつさん（８はち２に）は、自宅じたくのテレビで共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんを見守みまもりました。

木村きむらさんは、「領土りょうどの返還へんかんについての確たしかな言葉ことばが１ひとつも出でてこなかったことが残念ざんねんです。自分じぶんたちに残のこされた時間じかんは長ながくはないので、生いきているうちに島しまの返還へんかんをなんとか進すすめてほしいです」と話はなしていました。

北方ほっぽう領土りょうどの元もと島民とうみんなどでつくる千島ちしま歯舞はぼまい諸島しょとう居住きょじゅう者しゃ連盟れんめいの脇わき紀美きみ夫おっと理事りじ長ちょうは、安倍あべ総理そうり大臣だいじんとロシアのプーチン大統領だいとうりょうの共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんを受うけて午後ごご４よん時半じはんすぎから北海道ほっかいどう根室ねむろ市内しないで記者きしゃ会見かいけんし、「このたびの日ひロ首脳しゅのう会談かいだんにおいて北方ほっぽう領土りょうど問題もんだいの解決かいけつに向むけた何なんらかの進展しんてんがあるものと期待きたいしていましたが、先さきほどの安倍あべ総理そうり大臣だいじんの発表はっぴょうでも、領土りょうど問題もんだいの今後こんごの具体ぐたい的てきなスケジュールのようなものが示しめされず、残念ざんねんです」と述のべました。

そのうえで「四よん島とうでの共同きょうどう経済けいざい活動かつどうを契機けいきに、これまで停滞ていたいしていた領土りょうど問題もんだいを解決かいけつに導みちびこうとしている意欲いよくを表明ひょうめいしたものと受け止うけとめています。政府せいふにおいては、今後こんご、さらに粘り強ねばりづよく交渉こうしょうを重かさね、１いち日にちも早はやく四よん島とうの返還へんかんが実現じつげんすることを期待きたいしています」と話はなしました。