筑波大学によりますと、去年12月2日までは授業に出席し、12月3日に学生寮にいるところを同じ筑波大学からの留学生が確認しているほか、ダンス教室にも行っていましたが、その後、12月5日以降、授業を欠席しているということです。
黒崎さんは、先進国の貧困問題に関心を寄せ、世界の中でも社会保障制度が進んでいるとして、フランスへの留学を決めたということで、文部科学省が国際社会で活躍できる人材を育てようと創設した奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN」の書類選考や面接などを経て、6.4倍の倍率をくぐり抜けて留学を果たしていました。
留学後は、大学に在学しながら、日本の母子家庭の支援などに取り組むソーシャルビジネスを立ち上げたいという夢を語っていたということです。
また、筑波大学では、日本文化に慣れないという海外の留学生からの相談に乗るヘルプデスクを務めていたほか、黒崎さんは、ハワイとオーストラリアの大学でも研修プログラムを利用して学んでいたということです。
筑波大学の関根久雄国際総合学類長は「行動力や積極性、それに社交性があり、将来グローバルな活躍が期待できる模範になるような学生の1人です。なんとか無事に帰ってきてほしいです」と話していました。
先進国の貧困問題に関心 難関くぐり抜け留学
筑波大学によりますと、黒崎愛海さんは、筑波大学の社会・国際学群国際総合学類の3年生で、去年9月1日からことし8月31日までの1年間の予定で、フランス東部ブザンソンのフランシュ・コンテ大学に留学していました。
筑波大学によりますと、去年12月2日までは授業に出席し、12月3日に学生寮にいるところを同じ筑波大学からの留学生が確認しているほか、ダンス教室にも行っていましたが、その後、12月5日以降、授業を欠席しているということです。
黒崎さんは、先進国の貧困問題に関心を寄せ、世界の中でも社会保障制度が進んでいるとして、フランスへの留学を決めたということで、文部科学省が国際社会で活躍できる人材を育てようと創設した奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN」の書類選考や面接などを経て、6.4倍の倍率をくぐり抜けて留学を果たしていました。
留学後は、大学に在学しながら、日本の母子家庭の支援などに取り組むソーシャルビジネスを立ち上げたいという夢を語っていたということです。
また、筑波大学では、日本文化に慣れないという海外の留学生からの相談に乗るヘルプデスクを務めていたほか、黒崎さんは、ハワイとオーストラリアの大学でも研修プログラムを利用して学んでいたということです。
筑波大学の関根久雄国際総合学類長は「行動力や積極性、それに社交性があり、将来グローバルな活躍が期待できる模範になるような学生の1人です。なんとか無事に帰ってきてほしいです」と話していました。
容疑者とは筑波大学で知り合う
親交のある友人によりますと、黒崎さんはニコラス・セペダ容疑者がおととし、筑波大学に留学していたころに知り合い、交際を始めたということです。
2人の交際はニコラス容疑者が留学を終えてチリに帰国したあとも続いていましたが、このころ、友人が黒崎さんから聞いた話では、ニコラス容疑者が黒崎さんの交友関係に不安を抱いて、しつこく聞き出そうとしてけんかになることがたびたびあったということです。
その後、ニコラス容疑者は去年の春ごろ、再び日本に来て黒崎さんがフランスに留学するまでのおよそ半年間は交際していたということです。
この友人はニコラス容疑者の印象について、「頭がよくて裕福そうだったが、粘着質なタイプで、交際が終わったら問題が起きるのではないかと感じていた」と話しています。
「誰とでも打ち解けられる明るい人」
黒崎さんと親しい友人は、黒崎さんについて「日本人や外国人にかかわらず友人が多く、誰とでも打ち解けられる明るい人です。危機管理能力もしっかりしていて行方不明になること自体が信じられません」と話しています。
フランスへの留学については「留学資金も自分でなんとかしようと忙しいときは週に4、5日は働いていたと思います。フランスに社会保障を勉強に行くのは、経済的に困っている人を助けたいという志があったからだと思います。留学前は語学だけでなくほかの知識も学習していて努力が絶えない人という印象です」と語っています。
一方、この友人は筑波大学に留学していたニコラス・セペダ容疑者とも面識があるということで、「留学生との交流サークルの行事に顔を出していました。穏やかな印象で事件を起こすような人には見えませんでした」と話しています。
フェイスブックは先月1日まで更新
黒崎愛海さんは、行方がわからなくなる直前の先月1日までフェイスブックを更新しています。
この中では、去年11月4日、滞在先の飲食店で撮影したと見られる、みずからの写真とともに、「常にピュアな姿勢で世界を見ていきたい!」と意気込みを書き込んでいます。
また、現地での生活を楽しんでほしいと呼びかける友人からのメッセージに対しては、「ありがとう楽しむよー!!!」と明るく答えていました。
11月27日には、外国人の友人たちと笑顔で撮影した写真やフランス郊外と見られる風景や町並みなど、20枚以上の写真を投稿しています。
そして、先月1日には、友人の写真を共有するための投稿をしていました。