ヒトのES細胞さいぼうから小型こがたの「ちょう作製さくせい成功せいこう

Easy Japanese news
Jan 13, 2017 05:01
Furigana
からだのさまざまな組織そしきになるヒトのES細胞さいぼうから、おおきさがいちセンチほどの「ちょう」を作り出つくりだすことに、国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターのグループが成功せいこうしました。タンパク質たんぱくしつ水分すいぶん吸収きゅうしゅうするなどヒトのちょうとほぼおな機能きのうをもち、便秘べんぴやく下痢げりめにも反応はんのうするということで、グループではちょう難病なんびょう治療ちりょうほう開発かいはつなどに役立やくだつとしています。研究けんきゅうおこなったのは、国立こくりつ成育せいいく医療いりょう研究けんきゅうセンターの阿久津あくつ英憲ひでのり部長ぶちょうらのグループです。グループによりますと、ヒトのES細胞さいぼうさん種類しゅるい特殊とくしゅタンパク質たんぱくしつくわえ、いちか月かげつからか月かげつ程度ていど培養ばいようしたところ、おおきさがいちセンチほどの小型こがたちょうができたということです。

内部ないぶには、ヒトの小腸しょうちょうおなじように栄養えいよう吸収きゅうしゅうする「やわら」とばれる突起とっきがあり、収縮しゅうしゅく運動うんどうをしてタンパク質たんぱくしつ水分すいぶん取り込とりこ様子ようす確認かくにんできました。また、医療いりょう現場げんば使つかわれている液体えきたい便秘べんぴやくをかけると、ヒトのちょう便びん排出はいしゅつするさいおこなうのとおな収縮しゅうしゅく運動うんどうはじめ、反対はんたい下痢げりめをかけると、収縮しゅうしゅく運動うんどうをしなくなるなどの反応はんのう確認かくにんできたということです。

グループによりますと、ヒトのちょうとほぼ同等どうとう機能きのうをもつ小型こがたの「ちょう」ができたのははじめてだということで、「クローンびょう」や「潰瘍かいようせい大腸だいちょうえん」など完治かんじむずかしいちょう難病なんびょう治療ちりょうほう開発かいはつなどに役立やくだつとしています。

阿久津あくつ部長ぶちょうは「ちょう難病なんびょう発症はっしょうのメカニズムの解明かいめいくすり開発かいはつにつながる成果せいかで、今後こんご研究けんきゅうつづけていきたい」とはなしています。

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