25日就任した
NHKの
上田良一新会長が、
記者会見し、「
公共放送の
公正で
効率的な
業務遂行を
常に
心がけ、
自主・
自律を
貫き、
視聴者から
信頼される
公共放送としての
役割をしっかり
果たす」と
抱負を
述べました。
上田新会長は
67歳。
三菱商事のCFO=
最高財務責任者や
副社長などを
歴任したあと、
NHKの
常勤の
経営委員、
監査委員を
務め、
25日、
NHKの
会長に
就任しました。
記者会見で上田会長は、「公共放送の公正で効率的な業務遂行を常に心がけ、自主・自律を貫き、視聴者から信頼される公共放送としての役割をしっかり果たすという強い決意のもと、職責を誠実に果たしていきたい」と述べました。
そのうえで「今、時代は放送と通信の融合という、メディア環境が大きく変化する真っただ中にある。こうした時代に、公共メディアとしてサービスやコンテンツをどんな形で提供していくのか、役職員が一体となって議論し、急ぎ定めていく必要がある」と述べました。
また上田会長は、受信料制度について、「公平負担の更なる徹底は、社会の強い要請だ。放送と通信の融合時代を見据えた、新たな受信料制度の在り方も研究を進めなければならない」としたうえで、「今後、有識者の方にお知恵を借りることも検討している」と述べました。
一方、NHKの一連の不祥事について、上田会長は「大変遺憾だ。不祥事が相次いでいることを真摯(しんし)に受け止め、コンプライアンスを徹底し、NHKグループ全体で規律ある組織を構築することが必要だ」と述べました。