ことし
3月に
甲子園球場で
開幕する
センバツ高校野球の
出場校が
発表され、
困難な
状況を
克服した
学校などが
対象となる「
21世紀枠」では、
岩手の
不来方(こずかた)
高校、
岐阜の
多治見高校、
高知の
中村高校の
3校が
選ばれました。センバツ
高校野球の
選考委員会は
27日、
大阪市内で
開かれ、はじめに
21世紀枠の
出場校3校が
発表されました。
岩手の不来方高校は、春夏通じて初めての甲子園出場です。部員はわずか10人で実戦的な練習を行うのが難しいことから、バッティングに特化した練習を大幅に増やし、チーム力の向上を図りました。そして、秋の岩手大会では、準優勝を果たしました。
岐阜の多治見高校は、春夏通じて初めての甲子園出場です。平日の練習時間が午後6時まで制限される中、早朝練習を行ってきました。また、ほかの部と共用でグラウンドを使うため、ボールの代わりにバドミントンのシャトルを使うなど練習に工夫を凝らし、秋の岐阜大会で初優勝を果たしました。
高知の中村高校は40年ぶり2回目の出場です。少子化が進む地域に位置し、往復5時間以上かけて練習試合に向かうなど困難な状況を克服して、秋の高知大会決勝で強豪の明徳義塾高校を破って、40年ぶりの優勝を果たしました。前回出場した昭和52年にはエースの山沖之彦投手を擁し、わずか12人の部員で強豪校を次々と倒し、初出場ながら準優勝して、大きな注目を集めました。
ことしのセンバツ高校野球は甲子園球場で3月19日に開幕し、休養日を含めて12日間の日程で行われます。