韓国最大の
財閥、サムスングループの
事実上のトップ、サムスン
電子のイ・ジェヨン(
李在鎔)
副会長を
逮捕した
特別検察官は、
18日から
調べを
本格化させてパク・クネ(
朴槿
恵)
大統領側への
贈賄容疑などの
立証に
全力を
尽くす
方針を
示し、
捜査の
進展が、パク
大統領の
弾劾をめぐる
憲法裁判所の
判断に
影響を
与えるのか、
注目が
集まっています。
韓国最大の
財閥、サムスングループの
事実上のトップ、サムスン
電子の
副会長を
務めるイ・ジェヨン
容疑者は、ソウル
中央裁判所が
19時間に
及ぶ
審査を
行った
末に、
17日朝、
逮捕状を
出したのを
受け、
贈賄や
横領などの
疑いで
特別検察官に
逮捕されました。
特別検察官側は、イ副会長が、グループ企業どうしの合併に加えて、グループ内の株式持ち合いに関して、大統領府に不正な協力を求め、それらの見返りにパク・クネ大統領や大統領の長年の知人チェ・スンシル(崔順実)被告の側に巨額の資金を拠出したと見ています。
特別検察官の報道官は、17日午後の記者会見で、「残されている捜査期間中に、まだ詰め切れていない部分を補完し、公判維持に問題がないようにする」と述べ、イ副会長の調べを18日から本格化させて、贈賄容疑などの立証に全力を尽くす方針を示しました。
一方、サムスングループは、「今後、裁判を通じて真実が明らかになるよう最善を尽くす」というコメントを出しましたが、韓国メディアは、「サムスングループ内に動揺が広がっている」と伝えており、17日のサムスン電子の株価は、一時、2%近く下落しました。
イ副会長と、パク大統領やその知人らをめぐる贈収賄容疑の捜査が進展すれば、国民の間でパク大統領に対する批判が改めて高まるとみられ、大統領の弾劾をめぐる憲法裁判所の判断に影響を与えるのか、注目が集まっています。