広島市の
民放の
元アナウンサーが
窃盗の
罪に
問われている
裁判で、
最高裁判所で
弁論が
開かれ、
弁護側が
無罪を
主張したの
に対して、
検察は
上告を
退けるよう
求めました。
弁論は
判断を
変える
際に
必要な
手続きで、
1審と
2審の
有罪判決が
見直される
見通しです。
中国放送の
元アナウンサー、
煙石博被告(
70)は、
5年前に
広島市の
銀行で
記帳台に
置かれていた
封筒入りの
現金6万円余りを
盗んだとして、
窃盗の
罪に
問われています。
裁判で無罪を主張しましたが、1審と2審で封筒の持ち主とされる女性やその母親の証言を基に、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡され、上告しています。
17日に最高裁判所で双方の主張を聞く弁論が開かれ、弁護側は「証言は不明確で信用できない。封筒に現金が入っていたことを客観的に証明する証拠はなく、1審と2審には重大な事実誤認がある」と改めて無罪を主張しました。
一方、検察は「証言の内容は詳細で一貫していて、信用性は極めて高い」として、上告を退けるよう求めました。
最高裁の弁論は判断を変える際に必要な手続きで、1審と2審の有罪判決が見直される見通しです。
弁論のあと、煙石元アナウンサーは「警察は私が犯人だと決めつけて自白を強要し、裁判所にはとんでもない事実誤認で有罪とされました。私は無実です」と訴えました。