ぜんそくや
食物アレルギーなどの
患者と
家族を
対象に、
最新の
治療法を
紹介する
講演会が
都内で
開かれました。この
講演会は、
日本アレルギー
協会などが
主催したもので、ぜんそくや
食物アレルギーなどの
患者と
家族、およそ
280人が
参加しました。
この中で東海大学医学部の望月博之教授は「子どものぜんそくは、早く治療しないと大人になっても症状が続いてしまう」と指摘したうえで、肺の音を分析して乳幼児のぜんそくを診断し、早期の治療につなげる研究を紹介しました。
また、食物アレルギーに詳しい国立病院機構相模原病院の海老澤元宏医師は「卵や牛乳、小麦といった一部の食物アレルギーは、医師の指導の下であれば、少しずつ食べて耐性をつける治療が可能になっている」として、専門の医療機関を受診するよう訴えました。
厚生労働省の専門家委員会によりますと、国民の2人に1人は何らかのアレルギーがあると推計され、今後も患者が増加することが懸念されています。
日本アレルギー協会は、今後も全国で相談会や講演会を開く予定で、宮本昭正理事長は「治療の進歩によって、ぜんそくの死亡者数が激減するなどアレルギーの研究は大きく前進しているので最新の治療を受けてほしい」と話していました。