保育士の
不足が
課題となるなか、
保育園の
間では
IT技術を
使って
業務負担を
軽減しようという
取り組みが
始まっています。このうち
千葉県市川市の
保育園では、スマートフォンを
使った
支援システムを
去年7月に
導入しました。
保育園では、これまで135人の園児一人一人について、その日の様子や保護者への連絡事項を保育士13人が毎日連絡ノートに書き込んでいました。新たな取り組みでは、保育士と保護者がスマートフォンのアプリを使って、それぞれが連絡事項を入力したり、写真を送ったりすることができるほか、保育園の予定や給食の献立などの情報も共有できます。
22歳の保育士は、「毎日書き物が多かったのですが、その時間を子どもと接する時間に充てられるようになりました」と話していました。また3人の子どもを保育園に預ける38歳の女性は、「写真が見られることで、一緒に体験しているような安心感が出ます」と話していました。
このシステムを開発したソフトバンクの湯浅重数さんは「保育園は、アナログの業務が多かったので、これからIT技術が役立ちます」と述べ、来年度までにおよそ1200の保育園などでの導入を目指すとしています。
政府は保育士の業務負担をIT技術で軽減する取り組みを後押しするため、保育園に対して補助金を支給していて、情報サービス大手のリクルートホールディングスのほか、NTT西日本や日本ユニシスなどがこの分野に参入しています。