模原市の
知的障害者施設で
46人が
殺傷された
事件で、
殺人の
疑いで
逮捕された
27歳の
元職員の
男について、
検察は、
精神鑑定で
裁判上、
責任能力があるとされる
複合的な
人格障害と
指摘されたうえ、
計画性もあったなどとして、
勾留期限の
24日に
入所者19人に対する
殺人の罪などで
起訴する
方針です。
去年7月26日の
未明、
相模原市緑区の
知的障害者の
入所施設「
津久井やまゆり園」で
入所者が
次々に
刃物で
刺され、
19人が
死亡、
27人が
重軽傷を
負った
事件では、
施設の
元職員、
植松聖容疑者(
27)が、
19人を
殺害したなどとして
逮捕されています。
これまでの調べに対し、植松容疑者は「障害者は不幸を作ることしかできない」などと供述し、事件の5か月前には衆議院議長に渡すための手紙に、社会のために障害者を殺害するとした計画を記していたほか、事件で使用した刃物などを事前に準備していたことがわかっています。
さらに検察が、およそ5か月間にわたって専門家による精神鑑定を行った結果、人格障害の1つで、周囲からの称賛を求めたり、みずからを特別な存在だと過度に考えたりする「自己愛性パーソナリティー障害」など、複合的な人格障害があったと指摘されました。
こうした人格障害は裁判上、責任能力があるとされていて、検察は鑑定結果とともに、事件の計画性もあったなどとして、植松容疑者を勾留期限の24日に入所者19人に対する殺人の罪などで起訴する方針です。