東日本大震災の
発生から
6年になるのを
前に、
津波で
流された
思い出の
品を
持ち主に
返すための
展示会が
9日から
仙台市で
始まりました。この
展示会は
毎年この
時期に
NPO法人が
開いているもので、がれきの
中から
見つかった
写真や
卒業アルバム、それに
ランドセルなど、およそ
16万点が
集められています。
これらの思い出の品々は、ボランティアが手作業で汚れなどを落として修復しました。
また、見つかった場所や、残されていた持ち主の名前などの情報はリストにまとめられ、探しやすいよう工夫されています。
仙台市から保管場所を無償で提供されているほか、全国のボランティアの協力もあり、6年がたつ今も活動を継続できているということです。
宮城野区の自宅を津波で流されたという男性は「63年分の思い出が全部流されてしまったので、家族の写真を見つけたいと思って来ました」と話していました。
NPO法人「おもいでかえる」の金谷竜真理事は「震災から6年となり、これまで気持ちの整理がつかなかった人も訪れるようになっています。1人でも多くの人に思い出の品を返せるよう活動を続けたい」と話しています。
この展示会は、10日と11日は休みですが、今月20日まで仙台市の若林区文化センターで開かれています。