「トミー・ジョン手術」は、ひじの具合が悪くなった野球の選手が受ける手術です。群馬県の病院で働く医者の古島弘三さんは今までに600回以上、この手術をしました。
古島さんによると、手術をした人の40%ぐらいが高校生以下の子どもでした。この中には小学生もいました。手術を受けた多くの子どもは、ボールを投げることができなくなっていて、手術以外に治す方法がありませんでした。
古島さんは「骨がまだ大きくなっていない子どもが休まないでボールをたくさん投げると、ひじが悪くなる危険が高くなります。野球を教える人は、ひじの具合が悪くならないように気をつけなければなりません」と話しています。