日中関係の
改善などを
背景に
日本映画の
上映が
増えている
中国で、
宮崎駿監督のアニメ
映画「
千と
千尋の
神隠し」が、ことし
6月に
初めて上映されてから
順調に
興行収入を
伸ばし、
日本映画としては
中国で
史上3位のヒットとなっています。
宮崎駿監督の作品は中国でも人気が高く、「千と千尋の神隠し」は、中国全土のおよそ9000か所でことし6月に初めて上映され、中国メディアによりますと当初、先月20日までだった上映期間が1か月延長され、今月9日までに4億8000万人民元余り(日本円で72億円余り)の興行収入を上げました。
日本で公開されてから18年たつにもかかわらず、日本映画としては、2016年に上映された「君の名は。」、2015年の「STAND BY ME ドラえもん」に続く、史上3位のヒットとなっています。
各地の映画館では親子連れやカップルが詰めかけ、映画を見終わった観客は「映像が本当にきれいなうえに、人生哲学の要素も込められていて、とても感動した」とか、「もっと日本の映画を上映してほしい」などと話していました。
中国では政府が外国映画の上映を管理していますが、日本映画の上映が増えている背景には、日本文化への関心が高まっていることに加え、最近の日中関係の改善に伴って中国政府からの上映許可が下りやすくなっていることがあるとみられます。