震源しんげん地ちはギリシャ東部とうぶのサモス島とうから北東ほくとうにおよそ14キロで、震源しんげんの深ふかさは10キロ、地震じしんの規模きぼを示しめすマグニチュードは7.0と推定すいていされています。

トルコ災害さいがい緊急きんきゅう事態じたい対策たいさく庁ちょうはこの地震じしんで4人にんの死亡しぼうが確認かくにんされ、120人にんがけがをしたと発表はっぴょうしました。

また、トルコのソイル内相ないしょうは西部せいぶの沿岸えんがんにある都市としイズミルで建物たてもの6棟むねが倒壊とうかいしたという通報つうほうが寄よせられたと明あきらかにしました。

ロイター通信ろいた-つうしんが伝つたえたイズミルからの映像えいぞうでは、倒壊とうかいした建物たてものの周まわりに多おおくの人々ひとびとが集あつまっていて、救助きゅうじょ活動かつどうにあたっているものとみられます。

一方いっぽう、ギリシャ政府せいふは地震じしんによって津波つなみが発生はっせいするおそれがあるとして震源しんげん地ちに近ちかいサモス島とうの住民じゅうみんに対にたいし沿岸えんがんから離はなれるよう呼よびかけました。

ギリシャの地元じもとのメディアは地震じしん発生はっせいから数すう分ふん後ごにサモス島とう北部ほくぶの沿岸えんがんに30センチほどの高たかさの津波つなみが押し寄おしよせ、一部いちぶの道路どうろが冠水かんすいしていると伝つたえています。

気象庁きしょうちょうによりますと、この地震じしんによる日本にっぽんへの津波つなみの影響えいきょうはありません。

トルコ西部せいぶの沿岸えんがんにある都市としイズミルにあるホテルの30代だいの男性だんせい従業じゅうぎょう員いんはNHKの取材しゅざいに対にたいし、宿泊しゅくはく客きゃくとともに避難ひなんしているとしたうえで、「20秒間びょうかんほどの大おおきな揺ゆれを感かんじた。従業じゅうぎょう員いんや自分じぶんの家族かぞくはおびえていた」と話はなしていました。

専門せんもん家か「トルコ沿岸えんがん部ぶを中心ちゅうしんに強つよい揺ゆれか」

ギリシャとトルコに挟はさまれた海域かいいきを震源しんげんとするマグニチュード7.0の地震じしんについて、地震じしんのメカニズムに詳くわしい名古屋なごや大学だいがく大学院だいがくいんの山岡やまおか耕こう春はる教授きょうじゅは、「この地域ちいきは、ふだんから地震じしん活動かつどうが活発かっぱつだ。今回こんかいの地震じしんは、プレート内部ないぶの浅あさい場所ばしょで引っ張ひっぱられるような力ちからが働はたらいて発生はっせいした『正せい断層だんそう型がた』の地震じしんだと考かんがえられる」と話はなしています。

そのうえで、「具体ぐたい的てきな解析かいせきが進すすまないとわからないが、30キロから50キロの長ながさの断層だんそうがずれ動うごいた可能かのう性せいがあり、震源しんげんからの距離きょりが近ちかかったトルコの沿岸えんがん部ぶを中心ちゅうしんに強つよい揺ゆれになったのではないか」と話はなしています。

日本人にっぽんじんの被害ひがい情報じょうほうはなし

イスタンブールにある日本にっぽん総領事館そうりょうじかんによりますと、現時点げんじてんでは、この地震じしんによる日本人にっぽんじんの被害ひがいの情報じょうほうは入はいっておらず、情報じょうほう収集しゅうしゅうを続つづけているということです。