物質のもとになる素粒子の一つ、「ニュートリノ」の観測に成功し、「ニュートリノ天文学」という新しい分野を切り開いたとしてノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんは12日、老衰のため都内の病院で亡くなりました。
小柴さんが「ニュートリノ」を観測した施設などがある岐阜県飛騨市では、14日、施設近くの道の駅に記帳所が設けられました。
記帳所には小柴さんの写真などが飾られ、朝から地元の人や観光客などが訪れ、静かに手を合わせて小柴さんを追悼していました。
岐阜県高山市から訪れた60代の女性は「飛騨地方を有名にしてくれた人なので、感謝の気持ちで記帳しました」と話していました。
また、観光で訪れた長野県の70代の男性は「自分だけでなく、教え子もノーベル賞を受賞するなど日本の物理学に貢献され、すごいと思います」と話していました。
記帳所は、今月20日まで設けられます。