大相撲の
横綱・
日馬富士が、
鳥取市内の
飲食店で
平幕の
貴ノ岩に
暴行した
問題で、
鳥取県警察本部が
東京・
両国の
国技館で、
日馬富士本人に
任意で
事情を
聴いていることが
捜査関係者への
取材でわかりました。この
問題で
警察が
横綱本人から
事情を
聴くのは
初めてで、
暴行に
至ったいきさつなどを
調べることにしています。
大相撲の
横綱・
日馬富士は
巡業中の
先月25日、
鳥取市内の
飲食店で
貴ノ
岩を
殴ったことを
認め、けがを
負ったという
被害届を
受けて
鳥取県警察本部が
傷害の
疑いで
調べています。
捜査関係者によりますと、警察は、17日午後から、東京・両国の国技館で横綱本人に任意で事情を聴いているということです。この問題で、警察が横綱本人から事情を聴くのは初めてです。
複数の相撲関係者によりますと、2人は当時、ほかの横綱・白鵬や鶴竜など複数の力士らと酒を飲みながら食事をともにしていて、この中で、日馬富士が貴ノ岩の日頃の言動について注意していたところ、貴ノ岩がスマートフォンの操作を続けたことに腹を立てて繰り返し殴ったということです。
一方、同席していた白鵬は、暴行があったことは認めていますが、ビール瓶で殴ったことは否定しています。暴行の状況について出席した人の間で一部異なる証言が出ていることから、警察は、日馬富士本人から詳しく事情を聴き、暴行に至ったいきさつや当時の状況について調べることにしています。
親交のある男性「怒った姿見たことない」
日馬富士が所属する東京・江東区にある伊勢ヶ濱部屋の近くに住み、30年以上、部屋に出入りしていて、日馬富士が入門したときから知っているという68歳の男性は、「稽古は厳しかったが終わったあとは優しかった。ほかの力士などと一緒にお酒を飲んでいても、にこにこしていて怒った姿は1度も見たことがなく暴力的な人ではなかった。ふだんはおとなしくて近所でも評判の横綱なので、本当に残念ですし、心配です」と話していました。