東京都は、シャンシャンをいつ一般公開するか生後6か月をめどに検討を進めた結果、週末の混雑や混乱などを避けるため、平日となる来月19日から公開することを決定しました。
都によりますと、シャンシャンは、母親の「シンシン」とともに公開され、母子の健康に配慮し、来年1月末までの間は、公開時間を午前9時45分から午後0時15分までの間に限定するということです。
またゆっくりと観覧を楽しむことができ、写真撮影の機会も持てるよう、この期間は抽せんによって観覧する人を選ぶということです。抽せんはインターネットと電話により、来月6日から受け付ける予定で、来週には、詳細な抽せん方法を発表したいとしています。
さらに多くの人にシャンシャンを見てもらおうと、都はパンダ舎の様子を映したライブ映像をインターネットで閲覧できるよう準備を進めることにしています。
このほか、園を訪れる人の大幅な増加が見込まれることから、子どもたちの受動喫煙を防ごうと、シャンシャンの公開に先立って、来月12日から上野動物園の全域を禁煙にすることにしています。
パンダの赤ちゃんをめぐっては、上野動物園で過去に生まれた「トントン」と「ユウユウ」も生まれてからおよそ半年で公開されています。
上野動物園の福田豊園長は「シャンシャンが成長し、やっと安定する6か月をまもなく迎えられてうれしい。できるだけ多くの方々にご覧いただきたい」と話しています。
公開日決定までの経緯
シャンシャンの公開日について、都と動物園側は、生まれてからおよそ半年となる12月をめどに検討を進めてきました。
当初は、子どもたちが学校を休んで動物園に来ることがないよう12月中旬の週末や子どもたちが冬休みに入ったあとの年末が選択肢として上がっていました。
しかし週末などは大混雑が予想され、園の正門に近いパンダ舎の周辺に大勢の人が詰めかけた場合、転倒などのトラブルが起きるおそれが懸念されていました。
そしていかに混雑を緩和させるかを重視した結果、まずは公開の初日を休園日の翌日となる平日の火曜日とし、パンダの観覧も事前の抽せんとすることを決めました。