海外への
渡航を
禁じられていた
日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告が
秘密裏に
中東のレバノンに
出国した
問題で、レバノン
当局は
今後、ゴーン
元会長に
話を
聞く方針で、レバノン
政府の
対応が
焦点となります。
日産自動車のゴーン
元会長は、
去年4月に
保釈され、
保釈中は
海外への
渡航が
禁じられていましたが、「
不公正な
日本の
司法から
逃れるためだ」として
秘密裏に
日本を
出国し、
先月30
日にレバノンに
入国しました。
その後の動静はほとんど明らかになっていませんが、先月31日に撮影されたとする妻のキャロルさんと食事をともにする写真が報じられています。
これについて、帰国後の元会長とやり取りをしたという友人で著名なジャーナリストのリカルド・カラム氏が3日、NHKのインタビューに応じ、「6人から8人程度と、彼の妻と非常に限られた友人だけが参加した夕食会だった」として、ごく限られた人数で元会長の出国を祝ったと明らかにしました。
そのうえでカラム氏は「ゴーン氏がまず取り組むのは記者会見だ。彼は大きく傷つけられた名誉を回復する必要がある」と述べ、ゴーン元会長は来週にも開かれるという記者会見でみずからの正当性を主張することになるという見通しを示しました。
元会長を巡っては東京地方検察庁などがICPO=国際刑事警察機構に国際手配を要請し、レバノン側は国際手配書を受け取ったことを明らかにしています。
これを受けてレバノン当局は元会長から話を聞く方針で、今後はレバノン政府の対応が焦点となります。