日産自動車の
元会長、カルロス・ゴーン
被告がひそかに
日本を
出国してレバノンに
入国した
問題で、トルコの
新聞は
出国の
際に
使われたとみられるプライベートジェットについて、ゴーン
元会長が
積み荷の
箱の
中に
隠れて
出国時の
検査をかいくぐり、フライト
中は
乗務員が
客室に
入れなかったこと
などを
伝えました。
日産自動車のゴーン
元会長は、
保釈中は
海外への
渡航が
禁じられていたにもかかわらず、ひそかに
出国して、
先月30
日にレバノンに
入国し、
その際、トルコの
航空会社が
運航するプライベートジェット
2機を
利用したとみられています。
これについて、トルコの新聞「アクシャム」は5日、関係者の話として、ジェット機は29日に中東のドバイでアメリカ人2人を乗せて大阪に向かい、その際、特別に用意された音響機器を入れるための大きな箱が2つ積まれていたと伝えました。
大阪の空港ではこれらの箱はX線の機械に入らなかったため、手に持つタイプの別の機器で検査が行われたということで、ゴーン元会長はこの箱に隠れて検査をかいくぐり、日本を飛び立ったとしています。
また、搭乗していたアメリカ人2人は、客室乗務員に対し「かまわないでほしい」と伝えて、フライト中は客室に入れなかったほか、トルコのイスタンブールで2機目のジェット機に乗り継ぐ際にも運航会社の幹部が、ジェット機の乗務員らをその場から立ち去らせていたということです。
トルコの捜査当局はその後、この幹部を逮捕するなど、独自に捜査を進めていて、ゴーン元会長が日本を出国した詳しい経緯や出国を手助けした人物の解明につながるか注目されます。