今回は、去年開催されたラグビーワールドカップ日本大会の盛り上がりを受けてラグビーに関する言葉を取り入れた句が多く寄せられたということです。
▽我が家では最強スクラム 妻・娘(コラプシング)
▽リーチです昔麻雀 今マイケル(りのんぱ)
▽「ワンチーム」にわかに課長が 言い始め(磯っぷ)
▽ノーサイド笛が鳴らない 我が職場(ヒデキ)
消費税率の引き上げやキャッシュレス決済を題材にした句も多く入選しています。
▽おじさんはスマホ使えず キャッシュです(リタイヤ組)
▽登録がストレスだらけのキャッシュレス(デビューじじい)
▽消費税十パー惜しく持ち帰り(しん)
AIや働き方改革など職場の変化を読んだ句では、
▽話聞け! スマホいじるな!「メモですが」(オジサン)
▽長時間会議で決めた 時短案(北鎌倉人)
▽パソコンを上司に教え 日々多忙(新入社員)
▽AIに営業スマイル 審査され(めめりん) などが選ばれました。
このほか、元号が「令和」に変わったことについて、
▽令和婚逃して目指すは 五輪婚(はるP)
▽「令和初!」通常業務も プレミア感(衣布歩智)
▽平成についていけずに 令和来る(喜夢多来) などの句も寄せられています。
第一生命の松村英輔次長は「去年ブームになったラグビーの句が多く、『ワンチーム』や『ジャッカル』などの言葉を使って職場や家庭の悲哀をうまく表現している句がありました。個人的には『できる人 昔残業 今休暇』という句が働き方の変化をダイレクトに詠んでいると思いました。川柳を見ると、人と時代が変化していることを共有できると感じます」と話していました。
サラリーマン川柳は今回選ばれた作品の中からベスト10を決める投票が23日から行われ、ことし5月下旬に結果が発表されます。