全国的な
流行が
続く風疹について、
学校に
通う子どもの
父親の
世代に
抗体を
持たない
人が
多いことから、
福島県は
小中学校や
高校に
通う
子ども
を通じて、
保護者に
無料の
検査の
受診などを
呼びかける、
独自の
対策に
乗り出しました。
風疹は
全国的な
流行が
続いていて、
妊婦が
感染すると
生まれてくる
子どもの
心臓や
目、
耳などに「
先天性風疹症候群」と
呼ばれる
障害が
出ることがあります。
国は風疹の抗体を持たない人が多い40歳から57歳の男性を対象に抗体検査や予防接種を無料で受けられるクーポンを配布していますが、抗体検査の受診は伸び悩んでいて、ことし7月までに480万人に実施するという目標に対し、検査を受けた人は去年11月時点で109万人にとどまっています。
こうした中、福島県は、この年代が学校などに通う子どもの父親の世代にあたることから、県内すべての小中学校と高校、それに保育所や幼稚園を通じて検査の受診や予防接種を呼びかける独自の対策に乗り出しました。
子どもに手紙を持ち帰ってもらうことなどを通して保護者に注意を促すのがねらいで、厚生労働省によりますと、都道府県単位でこうした取り組みを行うのは初めてではないかということです。
県地域医療課の本田あゆみ主幹は「子どもから手紙を受け取ったお父さんは自分のことと受け止めて、抗体検査や予防接種を受けてほしい」と話しています。