ことしで96回を迎えるアカデミー賞には日本の作品から異例の3作品がノミネートされていて、9日にロサンゼルスの日本総領事公邸で開かれたレセプションにあわせて関係者が取材に応じました。
このうち、日本作品として初めて視覚効果賞の候補になった「ゴジラ‐1.0」の山崎貴監督は「昔、頑張ってゴジラをつくってきた人たちに恥じないものをつくりたいと思ってやってきた。『今までのゴジラ』という、げたをはいて僕らがあるという意味で、『ここまで来ました』という気持ちがすごくあります」と話していました。
また、国際長編映画賞にノミネートされた、東京 渋谷の公共トイレを舞台に撮影した映画「PERFECT DAYS」のヴィム・ヴェンダース監督は「この作品がいろいろな国で上映され、主人公の『平山』の姿が世界中で人々の心を動かしているということに圧倒されています。あす、さらにいいことがあるのだとすれば、それはケーキにのった砂糖細工みたいなものです」と話しました。
そして、「平山」を演じた役所広司さんは、アカデミー賞の授賞式への出席が初めてだとして、「今までレッドカーペットから授賞式まで映像で見ていましたが、そこに自分が行くというのはなんだか想像しにくくて、ちょっと緊張しています。やはり、最後は監督が言ったケーキ、それがもらえたら、おいしく食べたいと思います」と語りました。
このほか、アカデミー賞では、長編アニメーション賞の候補に宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が選ばれています。
アカデミー賞の発表と授賞式は現地時間の10日午後、日本時間の11日午前にロサンゼルスで行われます。