石川県珠洲市にある大谷小中学校で、卒業式がありました。卒業するのは2人です。この学校の全部の子どもたち23人の中で、半分ぐらいが避難のために別の場所で生活しています。
卒業式で、校長先生は「地震でまちが変わってしまいましたが、ここで育ったことや、優しくて美しいふるさとを忘れないでください」と話しました。
卒業する2人は「1月1日の地震で、いつもの生活ができなくなりました。これからどうなるか心配でしたが、みんなと遊んだことを思い出して、元気になりました。別の場所で生活しても、このまちのことを忘れないでください。また会いましょう」と話しました。
卒業式には、今、別の場所で生活している子どもや家族も来ました。この学校に避難しているまちの人も出ました。久しぶりに集まった人たちは、2人に大きな拍手をしていました。