党とう大会たいかいでの発言はつげんや党則とうそく改正かいせいなどについてお伝おつたえします。

自民党じみんとう大会たいかいで首相しゅしょう陳謝ちんしゃ 処分しょぶんについての指示しじ明あきらかに

自民党じみんとうの党とう大会たいかいは、17日にち午前ごぜん東京とうきょう都内とないのホテルで開ひらかれました。

演説えんぜつで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいについて「多おおくの疑念ぎねんを招まねき、深刻しんこくな政治せいじ不信ふしんを引き起ひきおこす結果けっかとなり党とう総裁そうさいとして国民こくみんに心こころからおわびする」と陳謝ちんしゃしました。

その上うえで、茂木もぎ幹事かんじ長ちょうに対にたいし、関係かんけい議員ぎいんの処分しょぶんについて結論けつろんを得えるよう指示しじしたことを明あきらかにし「収支しゅうし報告ほうこく書しょの不ふ記載きさいの金額きんがくや程度ていど、これまでの役職やくしょくなどの議員ぎいん歴れきや説明せつめい責任せきにんの果はたし方かたなど状況じょうきょうを総合そうごう的てきに勘案かんあんし党紀とうき委員いいん会かいの議論ぎろんを経へて、厳きびしく対応たいおうしていく」と述のべました。

さらにみずからや党とう幹部かんぶが全国ぜんこくを回まわり、国民こくみんの声こえを聴きく「政治せいじ刷新さっしん 車座くるまざ対話たいわ」を始はじめると説明せつめいし「私わたし自身じしんが先頭せんとうに立たち、党とう改革かいかくと政治せいじ改革かいかくを断行だんこうする」と強調きょうちょうしました。

経済けいざいをめぐっては「何なによりも重要じゅうようなのは『物価ぶっか高だかを上回うわまわる所得しょとくの実現じつげん』だ」と述のべ、賃上ちんあげに向むけた取り組とりくみを着実ちゃくじつに進すすめる考かんがえを示しめしました。

茂木もぎ幹事かんじ長ちょう「早期そうきに厳正げんせいな対応たいおうをとる」

自民党じみんとうの茂木もぎ幹事かんじ長ちょうは「われわれは深ふかい反省はんせいと危機きき意識いしきに立たちこの党とう大会たいかいに臨のぞんでいる。政治せいじ責任せきにんのあり方ありかた、けじめについて早期そうきに厳正げんせいな対応たいおうをとっていく。自民党じみんとうは必かならず生まれ変うまれかわる。そして日本にっぽんの再生さいせいを成し遂なしとげる。それが責任せきにん政党せいとうの使命しめいだ」と述のべました。

公明こうめい 山口やまぐち代表だいひょう「政権せいけん奪還だっかん以来いらい、最大さいだいの試練しれん」

来賓らいひんとして出席しゅっせきした公明党こうめいとうの山口やまぐち代表だいひょうは「連立れんりつ政権せいけんは2012年ねんの政権せいけん奪還だっかん以来いらい、最大さいだいの試練しれんに直面ちょくめんしている。政治せいじ資金しきんをめぐる問題もんだいが国民こくみんの大おおきな不信ふしんを招まねき、説明せつめい責任せきにんを果はたそうとしても国民こくみんの納得なっとく感かんを得えられるところに至いたっているとは言いえない状況じょうきょうだ」と指摘してきしました。

その上うえで「国民こくみんの求もとめに応おうじ、説明せつめい責任せきにんを果はたし、信頼しんらい回復かいふくに結び付むすびつけていただきたい。再発さいはつ防止ぼうしのため政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせいを成し遂なしとげなければならない。自民党じみんとうには具体ぐたい案あんを早期そうきに提案ていあんし、幅広はばひろい合意ごういをつくり出つくりだす土俵どひょうを整ととのえてもらいたい」と注文ちゅうもんをつけました。

【何なにが変かわった？】党則とうそく改正かいせい ガバナンス・コード改訂かいていも

自民党じみんとうは派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいを受うけて党とう大会たいかいで党則とうそくなどを改正かいせいしました。

具体ぐたい的てきには、としています。

その上うえで、としています。

さらに、としています。

一方いっぽう、などとしています。

「これまでの『派閥はばつ』から脱却だっきゃくし二に度どと復活ふっかつさせない」

自民党じみんとうが決定けっていしたことしの運動うんどう方針ほうしんは派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいを踏ふまえタイトルを「政治せいじを刷新さっしんし、改革かいかくの道みちを歩あゆむ」としています。

そして今回こんかいの問題もんだいで党とう全体ぜんたいに強つよい疑念ぎねんが向むけられていることを真摯しんし（しんし）に反省はんせいし国民こくみんに深ふかくおわびするとした上うえで「わが党とうみずからが変かわらなければならず、解体かいたい的てきに出直でなおす覚悟かくごで不断ふだんの改革かいかく努力どりょくに最さい優先ゆうせんで取り組とりくむ」と強調きょうちょうしています。

派閥はばつについては「『お金おかね』と『人事じんじ』から完全かんぜんに決別けつべつすることでこれまでの『派閥はばつ』から脱却だっきゃくし、二度にどと復活ふっかつさせない」と明記めいきし、党とう機能きのうやガバナンスを強化きょうかすることや、政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせいなどの法ほう整備せいびを早急そうきゅうに進すすめる方針ほうしんを示しめしています。

一方いっぽう、憲法けんぽう改正かいせいをめぐっては、ことし中ちゅうの改正かいせいを実現じつげんするため、国民こくみん投票とうひょうを通をつうじて国民こくみんの判断はんだんをあおぐことを目指めざすとしています。

能登のと半島はんとう地震じしん対応たいおうや経済けいざいなど 党とう大会たいかいでの首相しゅしょう発言はつげん

能登のと半島はんとう地震じしんへの対応たいおうをめぐっては「被災ひさい者しゃの帰還きかん、被災ひさい地ちの再生さいせいに向むけて『できることはすべてやる』『やらなければならないことは必かならずやる』。責任せきにんをもって実行じっこうしていく」と述のべました。

また、ロシアによるウクライナ侵攻しんこうや中東ちゅうとう情勢じょうせいなどに触ふれ「激動げきどうする国際こくさい社会しゃかいに対応たいおうできるのは自公じこうの連立れんりつ政権せいけん以外いがいにない。日本にっぽんの安全あんぜんと世界せかいの平和へいわのために責任せきにんを果はたしていく覚悟かくごだ」と述のべました。

経済けいざいをめぐっては「何なによりも重要じゅうようなのは『物価ぶっか高だかを上回うわまわる所得しょとくの実現じつげん』で、30年間ねんかん続つづいたデフレ志向しこうや縮ちぢみ志向しこうと完全かんぜんに決別けつべつするため、ここで手てを緩ゆるめるわけにはいかない」と述のべ、賃上ちんあげに向むけた取り組とりくみを着実ちゃくじつに進すすめる考かんがえを示しめしました。

さらに憲法けんぽう改正かいせいについて「総裁そうさい任期にんき中ちゅうに実現じつげんするとの思おもいのもと、ことしは条文じょうぶん案あんの具体ぐたい化かを進すすめ党派とうはを超こえた議論ぎろんを加速かそくしていく」と述のべました。

安定あんてい的てきな皇位こうい継承けいしょうのあり方ありかたをめぐっては、皇族こうぞく数すうを確保かくほするための具体ぐたい的てき方策ほうさくなどを取とりまとめ、国会こっかいで検討けんとうを進すすめていきたいという考かんがえを示しめしました。

そして演説えんぜつの最後さいごに、来月らいげつ行おこなわれる衆議しゅうぎ院いんの補欠ほけつ選挙せんきょを全力ぜんりょくで戦たたかい抜ぬくとした上うえで「わが国わがくにはいま、国くにの内外ないがいに日本にっぽんの未来みらいを決きめるような課題かだいが山積さんせきしている。自民党じみんとうでなければならないからこそ自民党じみんとうは変かわらなければならない」と述のべ、結束けっそくを呼よびかけました。