自民党は、去年11月に和歌山市で開かれた青年局の近畿ブロック会議の懇親会に、露出の多い女性ダンサーが招かれていたことをめぐり、関係者から聴き取りしてまとめた報告書を、立憲民主党に示しました。
それによりますと、懇親会には近畿ブロックの青年局関係者ら50人が参加し、党本部からは、いずれも辞任した当時の青年局長と青年局長代理の2人が出席したとしています。
ダンサーによる余興は、離党した当時の和歌山県連の青年局長がひとりで企画し、内容は事前に参加者や党本部には知らされていなかったとしています。その理由については「サプライズにしようと思った」などと話しているということです。
そして、当日、ダンサーが露出の多い水着のような衣装を着て舞台やテーブルの近くで踊り、参加者がダンサーにチップとして1000円札を渡す際、口にくわえて渡したり衣装に挟み込んだりする行為があったとしています。
また、参加者から「会の趣旨にそぐわない」といった苦言が呈されたため、撮影した画像などは削除するようアナウンスしたということです。
一方、懇親会の費用は、参加者が支払った1人5000円の会費と県連の一般会計が充てられ、政党交付金からの支出はなかったとしています。
これについて立憲民主党は、22日の参議院予算委員会の理事懇談会で、懇親会に公費が使われていないとする説明が不十分だと指摘し、改めて詳細な報告をするよう求めました。