宮内庁は、
天皇皇后両陛下が
先週、
石川県の
被災地を
訪問した
際、
地震で
一変してしまった
能登半島の
海岸線の
様子を
上空から
ご覧になったと
明らかにしました。
関係者によりますと、4
月中旬に
再び両陛下が
能登半島の
被災地を
訪問し、
被災した
人たちを
見舞われる
方向で
調整が
進められているということです。
両陛下は、3月22日に、特別機と自衛隊のヘリコプターを乗り継いで石川県の輪島市と珠洲市を日帰りで訪ね、被災状況を視察したり避難所で被災した人たちを見舞ったりしたほか、災害対応に当たった関係者をねぎらわれました。
側近によりますと、ヘリコプターで移動した際に、輪島市では、上空から
▽広い範囲で海岸の地盤が隆起し港から船が出航できなくなった黒島漁港と
▽港の入り口の防波堤が一部崩れるなどした鹿磯漁港
▽地震で無数に亀裂が入った観光名所の「白米千枚田」
それに
▽海に突き出た奇岩が崩れて道路が寸断された様子をご覧になりました。
また、珠洲市の上空からは、
▽津波で広い範囲が浸水した鵜飼漁港周辺を視察し、両陛下は、美しい海岸線が一変してしまったことに心を痛められていたということです。
そして、今回の訪問を通じて、みずからが置かれた厳しい状況を冷静に受け止め、少しでも前向きな気持ちで進んでいこうとする被災者の努力に敬意を抱いたなどと話されていたということです。
関係者によりますと、宮内庁は、4月中旬に再び両陛下が能登半島の被災地を訪問する方向で調整を進めていて、被災状況を視察するとともに避難生活を続けている人たちとことばを交わされる機会が設けられる見通しです。