日本新聞: ドイツで３０００年前の剣を発見　保存状態良好、今なおきらめき

ドイツで３０００年前ねんまえの剣けんを発見はっけん　保存状態良好ほぞんじょうたいりょうこう、今いまなおきらめき

Jun 20, 2023 07:06

Furigana

ドイツ南部なんぶバイエルン州しゅうの埋葬地まいそうちで、考古学者こうこがくしゃが八角形はちかくがたの柄つか（つか）を持のつ３０００年以上前ねんいじょうまえの剣けんを発見はっけんした。

バイルン州記念物保存局しゅうきねんぶつほぞんきょくの声明せいめいによると、保存状態ほぞんじょうたいは非常ひじょうに良よく、今いまでも光ひかりを放はなっているという。

剣けんは同州どうしゅうドナウ・リースの遺跡いせきで先週発見せんしゅうはっけんされた。研究者けんきゅうしゃの間あいだでは、埋葬時まいそうじの贈おくり物ものとして墓はかに残のこされたものだとの見方みかたが出でている。

剣けんの年代ねんだいについては、中期青銅器時代ちゅうきせいどうきじだいの紀元前きげんぜん１４世紀末せいきまつと考かんがえられている。声明せいめいによると、青銅せいどうのみで作つくられた八角形はっかくがたの柄えを持もつこうした剣けんは希少性きしょうせいが高たかい。

バイエルン州記念物保存局しゅうきねんぶつほぞんきょくのトップ、マティアス・プファイル教授きょうじゅは「発掘はっくつされた遺物いぶつをより正確せいかくに分類ぶんるいできるよう、剣けんと埋葬地まいそうちのさらなる調査ちょうさを行おこなう必要ひつようがある」と指摘してき。「保存状態ほぞんじょうたいは極きわめて良よい。非常ひじょうに希少きしょうな発見はっけんだ」と言いい添そえた。

研究者けんきゅうしゃの間まではこの剣けんについて、実戦用じっせんようの武器ぶきだったとの見方みかたが出でている。声明せいめいでは「刃はの前方ぜんぽうに重心じゅうしんがあることから、主おもに対象たいしょうを切きり裂さく目的もくてきでバランスが取とられていたことがうかがえる」としている。

剣けんの入はいった墓はかには男性だんせい１人ひとりと女性じょせい１人ひとり、若者わかもの１人ひとりの遺骨いこつが収容しゅうようされていた。声明せいめいによれば、短みじかい期間きかんに相次あいつぎ埋葬まいそうされたとみられる。３人にんの関係かんけいは不明ふめいだが、多彩たさいな副葬品ふくそうひんと共ともに埋うめられていた。