日本新聞: サッカー・ブラジル代表、黒ユニホームで試合　反人種差別の意思表示

サッカー・ブラジル代表だいひょう、黒くろユニホームで試合しあい　反人種差別はんじんしゅさべつの意思表示いしひょうじ

Jun 21, 2023 07:06

Furigana

サッカーのブラジル代表だいひょうは１７日にち、スペインでの親善試合しんぜんしあいに全身黒ぜんしんくろのユニホームで出場しゅつじょうした。サッカー界かいや社会全体しゃかいぜんたいから人種差別じんしゅさべつをなくそうと訴うったえる運動うんどうの一環いっかんだ。

ブラジル代表だいひょうはこの日ひ、スペイン・バルセロナのスタジアムでギニア代表だいひょうと対戦たいせん。前半ぜんはん４５分ふんは全員ぜんいんがシャツとパンツ、ソックスを黒くろでそろえたユニホームを初はじめて着用ちゃくようした。シャツの胸むねには、「人種差別じんしゅさべつがあるなら試合しあいはない」というスローガンが書かかれていた。

ブラジル・サッカー連盟れんめいは１７日にちの声明せいめいで、国際こくさいサッカー連盟れんめい（ＦＩＦＡ）の支持しじを受うけた反人種差別運動はんじんしゅさべつうんどうのスローガンだと説明せつめいした。

ブラジル代表だいひょうはハーフタイムの後あとで通常つうじょうの黄色きいろいユニホームに着替きがえ、試合しあいには４対たい１で勝利しょうりした。

この日ひ、エースの背番号せばんごう「１０」を初はじめて背負せおった黒人こくじんのスター選手せんしゅ、ＦＷビニシウスも１得点とくてんを挙あげた。

ビニシウスは所属しょぞくしているスペイン１部ぶリーグのレアル・マドリードで、相手あいてチームのサポーターらによる人種差別じんしゅさべつの標的ひょうてきとなっている。ビニシウスが受うけた差別行為さべつこういの報告ほうこくは、今こんシーズンすでに１０件けんに上のぼった。

ＦＩＦＡのインファンティーノ会長かいちょうは先週せんしゅうブラジル代表だいひょうを訪たずね、反人種差別運動はんじんしゅさべつうんどうへの全面的ぜんめんてきな支持しじを表明ひょうめい。ＦＩＦＡが差別行為さべつこういへの対応策たいおうさくについて選手せんしゅらから意見いけんを聞きく委員会いいんかいに、ビニシウスが参加さんかするよう要請ようせいしていた。